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[セミナー:ストレージ選びの新基準]

「データは重荷か起爆剤か」~ネットアップが提唱する"アジャイルデータインフラ"を支えるストレージとは

2012年11月30日(金)

「2010年に100テラバイトのオンラインデータを所有していた企業であれば、10年後の2020年には5.8ペタバイトのデータを抱えることになる。データの増加は容赦ない。データはITインフラの重荷に成り下がるのか、それともビジネスをドライブする起爆剤になるのか。すべての企業が今、ターニングポイントに立たされている」。こう語るのはネットアップ 技術本部 本部長 近藤正孝氏。本稿では「ストレージ選びの新基準、アジャイルデータインフラの勘所」と題された近藤氏のセッションから、ネットアップが提案する"アジャイルデータインフラ"の概念とそれを支えるストレージのあり方について紹介したい。

ビッグデータ時代はデータの増大がITインフラを変える

近藤氏

ITがビジネスにかかわるようになった過去50年を振り返ったとき、過去と現在を大きく分けているラインとしてデータの存在がある。「過去50年、ITはビジネスの業務改革の牽引役だった。だがデータが情報へと価値を変え、その価値がビジネスチャンスにつながるようになった現在、むしろビジネスがITの改革を牽引する存在へと変わった」と近藤氏。つまり"IT→ビジネス"という関係から"ビジネス→IT"と役割が逆転したことになる。

冒頭でも挙げた通り、データの爆発的な増大はあらゆる企業にビジネスに対する姿勢の転換を促している。それはすなわち、企業に存在するITインフラも岐路に立たされていることにほかならない。とくにデータセンターにおいては、アプリケーションベースのサイロ化されたシステムから共有仮想インフラ、さらにはクラウドコンピューティングへの移行が顕著で、すべてのコンピュータリソースは仮想化された共有インフラに変貌しつつある。ストレージも同様で、サーバと1対1で接続されていた時代とは異なり、共有化されたデータインフラへと期待されるところが変わってきているのだ。

では、従来のストレージと、現在求められているストレージには具体的にどのような違いがあるのだろうか。近藤氏は新しい時代に必要なストレージを「アジャイルデータインフラ」と呼んでいる。「クラスタ化された状態でさまざまな業務アプリケーションからデータインフラにアクセスできる。ワークロードに変化があった場合、たとえば想定外のデータ増やパフォーマンス劣化、バックアップコピーあるいはレプリケーションコピーの作成などが生じた場合には、アプリケーションには透過的に問題のあるノード上のデータをほかの空きに移し、新しいノードをクラスタに追加、負荷分散を実現してパフォーマンス劣化を防ぐことが可能になる。これがアジャイルデータインフラ」だと近藤氏。つまりワークロードの変化に柔軟かつ迅速=アジャイルに対応できるストレージということになる。

ネットアップが実現するアジャイルデータインフラとは

ネットアップはアジャイルデータインフラを実現するストレージを顧客に提供するために、以下の3つを製品の特徴として掲げている。

  • インテリジェントなデータ管理 … 日増しに困難になるストレージの管理を軽減し、複雑さから顧客を解放する
  • ノンストップのデータアクセス … 常にデータの可用性を維持し、データ移行に時間をかけない
  • インフィニットなデータ拡張性 … スペース不足や物理的な限界を言い訳にしない、無限の拡張性はビッグデータ時代に必須

さらにこの3つを細分化し、9つの条件がネットアップのストレージインフラを形作っているとしている。

  • サービスの自動化と分析 … 従来からアプリケーションインタフェースを通じて提供していた機能で、自己管理型ストレージにより、IT担当者を増やさなくとも容量の拡張が可能、サービス要件に適した可用性やパフォーマンスを確実に実現
  • Storage Efficiency … 世の中で実用化されているストレージ効率化の機能をすべて備えており、とくに重複排除では9割を排除可能、性能劣化を生じやすいスナップショットもネットアップでは問題なく、しかも一瞬で行える
  • バーチャルストレージティア … SATA、SSD、フラッシュを仮想的にシステムの中で最適配置、アクセスの多いホットデータを自動でキャッシュに格納できるのでI/Oスループットが75%向上、コストや消費電力も大幅に削減
  • システムの無停止運用 … アプリケーションのアップグレードやテクノロジ更新を透過的に実施、容量やパフォーマンスのシームレスな拡張、ワークロードの最適な配分などで計画停止時間を解消
  • 組込みのデータセキュリティ … ドライブのフル暗号化、オンボードアンチウイルス機能、ロールベースの管理者アクセスという3段階のレベルを設定してデータへの不適切なアクセスを防止
  • 統合データプロテクション … "一度設定するだけ"のデータ保護機能で人為ミスによるエラーを回避、筐体間をまたがったバックアップなどにおいてもボリュームレベルでデータを保護し、ストレージ効率を維持
  • シームレスな拡張 …ニーズ(ユーザー増、処理高速化、データベース増、アプリケーション増…)に応じて、パフォーマンス、容量、運用面の3方向への拡張が瞬時に可能、シンプルで一貫性のある管理はそのまま
  • ユニファイドアーキテクチャ … 複数のプロトコルを扱えるだけでなく、プロトコルがデータ管理と完全に独立しているのでGUIが変わらない、一度操作方法を習得すればあらゆる環境で操作可能
  • セキュアマルチテナンシー … クラウド環境のデータやリソースをセキュアに論理分割し、異なるユーザにテナントとして提供、VMware、Ciscoとも連携

わずか3日でクラウドを拡張 - ソフトバンクグループのユーザー事例

セッションの最後、近藤氏はソフトバンクグループのユーザー事例を紹介し、アジャイルデータインフラの可能性を提示している。

2011年3月11日に発生した東日本大震災を受け、ソフトバンクグループは迅速に支援事業を立ち上げた。具体的には以下の施策を実行している。

  • パブリッククラウドサービスの拡大を行い、震災後わずか3日で被災企業への支援を表明
  • 予定よりも1年早く社内向けクラウドサービス(DaaS)の拡張を完了
  • 仮想デスクトップ1,000台の導入にかかる時間を従来の1週間から1日に短縮
  • 社内の電力使用量を39%削減

まさしくクラウドによる復興事業への貢献といえる。その後ろでソフトバンクグループの迅速なクラウド拡張を支えていたのがネットアップのストレージだ。待ったなしの状況においても求められるだけの拡張を実現、まさしく"アジャイル"という言葉にふさわしいデータインフラといえる。

◇◇◇

好むと好まざるとにかかわらず、データの増大はこれからも続き、どの企業もビッグデータ時代に向き合うことを余儀なくされる。だかろこそ、「ダイナミックなデータ増加に即応性をもって対応できるストレージの存在が重要になる」と近藤氏は最後に強調した。データを重荷とするか、それとも新しいビジネスの起爆剤とするのか、そのカギは最適なストレージ選べるかどうかにかかっている。

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