[加藤恭子のマーケティング志向で行こう!]

自身の価値をマーケティングしてみませんか?

2013年2月8日(金)加藤 恭子(ビーコミ 代表取締役)

マーケティングと聞き、その実務としてどのようなものが思い浮かびますか? アンケートやグループインタビューなどによる「市場調査」でしょうか。ある商品について世間の認知度を高めていく「広報・宣伝」的な活動をイメージする人もいるでしょう。セミナーやWebサイトで見込み客を集める「リードジェネレーション」を想起するという声もあるかもしれません。

参考までにWikipediaでマーケティングの項を見てみると、「企業や非営利組織が行うあらゆる活動のうち、『顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその商品を効果的に得られるようにする活動』の全てを表す概念である」との記述があります。このようにマーケティングは幅広い意味を持つ言葉だけに、人それぞれが抱くイメージが時として食い違うことがあるのです。

仕事のカテゴリとして見た場合でも、例えば「プロダクトマーケティング」と「マーケティングコミュニケーション」とでは職務内容が大きく異なります。前者は、当該の製品をどのマーケットにどう売っていくかを考え、それに合わせた製品の価格や提供サービス(機能)を決定していくのが仕事の中心。後者は、ブランディングなども含め、社外にどう露出し、売りにつながる認知度を向上させたりするために、具体的な施策も含め、実行していく役割を担います。それぞれ求められる専門性やスキルはかなり違います。

もしかすると、IT部門にも同様のことが言えるのではないでしょうか。「情報システム部」という同じ肩書きを持っている人でも、それぞれが担っている仕事の中身は随分と違います。

ビジネスの根幹を支えるITのグランドデザインを描き、どう経営に役立てるかを考える人。新規のシステム化案件の旗振り役となり、開発が計画通りに完了するようプロジェクトをマネジメントする人。具体的な要求仕様に沿って精緻なプログラムをコーディングする人。ずっと使い続けている社内システムのメンテナンスや不具合の修正などに対処する人。社内ヘルプデスクやITリテラシー教育に関わる役割を担う人…。ざっと考えるだけでも、いくつもの仕事が思い浮かびます。

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