[新製品・サービス]

千趣会がビッグデータ分析基盤を導入

2013年7月9日(火)IT Leaders編集部

 DWHとHadoopで構造化/非構造化データを統合分析する。日本テラデータが発表した。

千趣会は、顧客や商品情報などに関わる構造化データと、Webログやテキスト、画像などの非構造化データを総合的に分析する環境の整備に向け、テラデータの製品を全面採用することを決めた。主力のカタログ販売はもちろん、ネット通販、コールセンターなど複数のチャネルで得られる様々なデータを統合して顧客行動をきめ細かく把握。サービスの向上やコスト最適化を図るのが目的。

データウェアハウス用アプライアンス「Teradata Data Warehouse Appliance 2700(Teradata 2700)」と、ビッグデータの分析基盤「Teradata Aster Big Analytics Appliance(Teradata Aster)」の2製品を導入する。例えば、Teradata Asterで通販サイトのWebログやメールマガジンへの反応などを分析。結果をTeradata 2700に取り込んで、顧客情報や購買履歴などと合わせて分析する。

通販サイトのどのページをどんなふうに見た人が何を購買したか、購買に至らなかった人は通販サイトのページをどう見たかなど、より精度の高い分析を可能にし、販売予測の精度向上につなげる考えだ。加えて送付した通販カタログへの反応やメールマガジンの内容と応答率といった情報も組み合わせ、顧客サービスを高めつつ、通販カタログの送付最適化などコスト削減も図る。

千趣会は1995年以来のTeradataユーザー。データ量や処理性能を高めるためのTeradata 2700の導入は自然なことだが、注目されるのはTeradata Asterの同時導入。この製品はビッグデータの蓄積・分析基盤である「Hadoop」を相対的に簡単に使えるのが特徴で、テラデータが提唱する「Teradata Unified Data Architecture(以下Teradata UDA)」を採用する。

しかしツールや基盤が使いやすいのと、分析によって売上拡大などの成果を上げられるかは、当然ながら別の話。データウェアハウスやビッグデータの利用事例として千趣会の取り組みは典型例であり、しかも分かりやすいだけに、同社や日本テラデータにはぜひ成果を含めて発表して欲しい。なおTeradata 2700の稼働は2013年9月、Teradata Asterは同12月の予定である。

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