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[新製品・サービス]

IBM、アプリケーションのリリースを自動化するツールを提供開始

2013年7月11日(木)緒方 啓吾(IT Leaders編集部)

日本IBMは2013年7月11日、アプリケーションのリリースを自動化する新製品「UrbanCode」の国内提供を開始した。 

UrbanCodeは、米UrbanCode社が開発したアプリケーション・リリース・オートメーション(ARA)ソフト。2001年に提供を開始し、全世界で400社以上の顧客を持つ。米IBMが2013年4月に同社を買収し、IBM Rationalブランドに組み入れた。米国では先行販売していたが、このほど国内でも提供を開始した。

業務アプリケーションを、統合テスト環境、ステージング環境、本番環境にリリースする際の手順を自動化する。これらのプロセスは、開発チームから運用チームへと、作業主体が代わるため、コミュニケーションに起因するミスや、作業の遅延が発生しやすい。自動化によって、プロセスの効率化を図る。

ユーザーはGUIツールを使って、リリース手順をフローチャート形式で定義する。Webサーバーの起動や、アプリケーションのインストールなど、リリースに伴う一般的な作業はテンプレートとして用意する。それらをドラッグ&ドロップで繋ぎ合わせ、パラメータを設定する。コーディングは必要ない。

リリースを指示すると、UrbanCodeがサーバーやミドルウェアと連携して環境を整え、アプリケーションをリリースする。IBM以外の製品も操作の対象に指定できる。“ビルドのエラーが発生していないこと”、“統合テストが完了していること”といった具合に、リリースの条件を定めることも可能だ。

「リリース作業を自動化するため、プログラムを自作している現場も珍しくないが、ノウハウが属人化してしまいがち。フローチャート形式で定義することで、誰もがリリース手順を把握できるようになるし、メンテナンスしやすくなる」(日本IBM ソフトウェア事業 ラショナル事業部 渡辺公成 理事)。

UrbanCodeは、開発と運用をスムーズに連携させて、開発を効率化するコンセプト「DevOps」を実現するコンポーネントとして位置づける。既存製品と重複する機能について取捨選択を進める一方、相互の連携を高め、開発プロセス全体を管理、見える化できるようにする。

製品の提供開始に合わせて、ラショナル事業部内に導入支援の専門チームを設置した。開発プロセスをアセスメントし、改善案を提案する。「ニーズの立ち上がりを待つのではなく、こちらから積極的に市場を掘り起こしたい」(渡辺氏)。

 

 

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