[木内里美の是正勧告]

企業文化とIT活用は強く相関する

2013年7月26日(金)木内 里美(オラン 代表取締役社長)

昨年に起業してから業種にかかわりなく、いろいろな会社を訪問することが増えた。すると受付の雰囲気や社員の立ち居振る舞いが、会社によって異なることに気づき、会社が持つ風土とか企業文化というものに強く興味を持つようになった。

昨年に起業してから業種にかかわりなく、いろいろな会社を訪問することが増えた。すると受付の雰囲気や社員の立ち居振る舞いが、会社によって異なることに気づき、会社が持つ風土とか企業文化というものに強く興味を持つようになった。

そもそも企業文化は、どこから醸し出されるのだろうか? 企業は創業に伴い、あるいは歴史を重ねていくなかで、経営の拠りどころとなる経営理念やビジョン、行動規範などを定めて組織活動を束ねる。ここに経営者の想いが反映され、優れた理念はやがては経営哲学、そして企業文化になっていく。

理念や組織活動がもたらす共通の価値観はひとつの判断基準を形成し、社員の考え方や行動に指標を与えている。経営理念は時代背景や環境変化によって修正されなければならないが、刺激を失った伝統文化を守り続けてしまうことも往々にしてある。その時代に求められる要素を加味し、良き伝統を守っていくのは経営者の責任であり、特に経営トップの理念と心情に基づくものだろう。

近年、M&A(企業の合併と買収)による事業領域の拡大や統合による経営体質の強化を図る経営手法が、目立つようになった。異なる企業には異なる文化があり、M&Aは企業文化の融合を余儀なくさせる。旧態の価値観を押し付ければマイナスになるが、融合によって新しく生まれる価値観は先鋭化されてプラスに働き、組織や社員が活性化する事例も多い。これも経営者の手腕が問われるところだろう。

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