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Pivotal日本法人が本格的に活動開始

2013年8月1日(木)緒方 啓吾(IT Leaders編集部)

米Pivotalの日本法人であるPivotalジャパンは2013年8月1日、設立と活動開始を発表した。

米Pivotalは、米EMCと米ヴイエムウェア、GEが共同出資して、2013年4月に米国で設立したソフトウェアベンダー。クラウド、ビッグデータ、モバイル、ソーシャルなど、企業ITの中でも比較的新しい分野に特化して、製品やコンサルティングサービスを提供する。Pivotalの設立にあわせて、EMCとヴイエムウェアは、保有していた関連製品と担当者を移籍。EMCはストレージ、ヴイエムウェアはデータセンターやクライアント端末の仮想化にそれぞれ専念する姿勢を明確にしている。

Pivotalジャパンは2013年7月1日に設立。同日より業務を開始しており、このほど発表に至った。取締役会長を徳末哲一氏、カントリー・マネージャーを正井拓己氏が務める。フィールドサービス、エンジニアなど計13人が所属する。当面は、EMCとヴイエムウェアのパートナー企業を介して製品を販売するが、Pivotalジャパン独自の販路を拡充させる計画だ。

Pivotalの製品ポートフォリオは主に3つある。1つめは、ビッグデータ活用インフラ。大量かつ高頻度で発生するデータを、蓄積したり、分析したりするためのツール群を提供する。具体的には、大量データの分析に特化したDWH向けデータベース「Pivotal Greenplum Database」や、商用Hadoopディストリビューション「Pivotal HD」、キー・バリュー型のインメモリーデータベース「GemFire」などを提供する。

2つめは、クラウドインフラ。オープンソースのPaaS構築ソフト「Cloud Foundry」、Javaの開発フレームワーク「Spring」、アプリケーションサーバー「Spring tc Server」などを提供する。アプリケーションの運用基盤を提供する。2013年第4四半期には、各製品とPivotal HDなどを組み合わせた統合パッケージ「Pivotal One」も提供する予定。

3つめは、アプリ開発分野。企業が市場ニーズの変化に合わせて、Webサービスやモバイルアプリを迅速に投入できるよう、アジャイル開発の実践をサポートする。2012年3月に買収した、アジャイル開発専門のコンサルティング会社「Pivotal Labs」のメンバーがプロジェクトを支援するほか、プロジェクト管理ツール「Pivotal Tracker」を提供する。また、データサイエンティストの専門チーム「Pivotal Data Science Labs」が、データ分析に関するコンサルティングやトレーニングなどのサービスを提供する。

国内では、①ビッグデータ分析インフラの構築、②M2Mインフラの構築、③PaaS基盤の構築、④各製品のOEM販売の4つをビジネスの柱に据える。コンサルティングサービスなどについては、パートナーと協業して提供する予定。

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