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「なぜデータの分析・活用は進まないのか?」 原因を考え抜いたツールを前田建設が販売へ

2013年9月9日(月)IT Leaders編集部

“ビッグデータ”というほど大規模ではないものの、企業が日々の業務で獲得・蓄積する大量のデータ。その分析や活用は、できているだろうか?――。この問いに自信を持って「Yes!」と回答できる企業は少数派だろう。

海外で定評のあるツールが日本で活用しにくい理由

 仮にこれらをクリアできたとしても、まだ落とし穴がある。それが3つめの壁、つまり個々のデータが必ずしも正しくないというデータ品質に関わることだ。例えば企業名。「株式会社」という表記を社名の前に置くか後ろに置くか、旧社名か新社名か、略称かフルネームかなど、同じ会社なのに社名がバラバラであることが珍しくない。個人名も同様で、旧漢字と新漢字が混在するケースはざら。単一のシステムのDBでこうなのだから、異なるシステムを含めた複数DBになると、問題はより大きくなる。実のところ、これもきちんとマスターデータ管理を実践していれば生じないことだが、そんなケースが多くないのは冒頭の調査などから明らかである。

 海外で実績のあるBIツールを導入したがうまく活用できないという問題の主要な原因の1つが、このデータ品質の問題だと言われる。「例えば住所が少し間違っていても、日本なら郵便物が届きますよね。この例から明らかなように日本では多少、社名が違っていても、現場が修正して業務をこなします。ですからコストをかけてでもデータを正しく維持しようとする動機が働きにくいんです。実際、日本ではデータの一貫性を専門に担う組織や人員を置いていない企業が少なくありません」(データマネジメントの専門コンサルタントである伊阪コンサルティング事務所の伊阪哲雄所長)。逆説的だが、日本企業における現場の業務能力の高さが、データ品質を低いままにしているというのだ。

 これに対し、一般に現場の気遣いが期待できない欧米の大手企業は、データ・アドミニストレータやデータ・スチュワードと呼ばれる専門スタッフを置き、データを日々、メンテナンスしている。ダン&ブラッドストリート(D&B)のような企業情報の専門業者が提供する外部のデータを利用するケースも多いという。当たり前だが、海外製のBIツール(もちろん日本製も)は、「データは正しい」という前提で機能するように設計・開発されている。前提が異なる日本でうまく活用しにくいゆえんである。

 BIを阻害する3つの壁を見てきた。特にシステム部門と利用部門の間にある正規化に起因する問題やデータ項目名に関わるギャップは、あまり認識されていない、しかしそれゆえに重要な問題と言っていい。では冒頭で言及した前田建設が開発したツール、「Data Integrator(DI)」はこれらの壁に対して、どう機能するのだろうか?正規化/非正規化、項目名の差異、データ品質のそれぞれについて見てみる。

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「なぜデータの分析・活用は進まないのか?」 原因を考え抜いたツールを前田建設が販売へ [ 3/5 ] “ビッグデータ”というほど大規模ではないものの、企業が日々の業務で獲得・蓄積する大量のデータ。その分析や活用は、できているだろうか?――。この問いに自信を持って「Yes!」と回答できる企業は少数派だろう。

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