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ビッグデータ分析の“土地勘”を短期集中で身につける研修講座─チェンジ

2013年10月7日(月)IT Leaders編集部

教育研修や事業コンサルティングを提供するチェンジが、ビッグデータ活用の人材育成を目的とする研修講座をスタートさせた。講師を担う高橋範光氏に狙いと概要を聞いた。

多種多様で膨大なデータから知見を導き、ビジネス上の競争力につなげていく──。いわゆる“ビッグデータ”分析の狙いで語られるフレーズだが、その実践はもちろん簡単なことではない。データやツールこそ必要に応じて用意しやすくなったが、それらを縦横無尽に使いこなして価値につなげられる人材が圧倒的に不足しているからだ。

業務や分析手法、ITなどに多方面に精通した“スーパー人材”はそうそういるものではない。現実には、事業部門やIT部門のメンバーが中心となってチームを組織し施策を練るのが一般的。ただし、ここでも仮説の立て方、分析の方向性、データやツールのハンドリング方法などの基本的素養がメンバー間に一定レベルで備わっていないと、議論の歯車が噛み合わないという現実に直面する。

こうした問題意識の下で、短期集中型の研修サービスを開始したのが株式会社チェンジだ。「データサイエンティスト養成講座(ベーシック:5日間)」がそれで、2013年10月7日から第1回を開始した。名称にデータサイエンティストをうたっているが、高度な統計解析モデルの設計スキルを学ぶような内容ではない。

講師を務める同社の高橋範光氏(写真1)は「ビッグデータと呼ばれるものの実体や、そこから事業価値に結び付ける施策を考えるのに“最低限”必要となる知識やスキルを“網羅的に”学ぶことに主眼をおいています」と話す。

現時点での演習内容を示したのが図だ。平日の月~金まで通しで、1日あたり7時間のプログラムが詰まる。初日はビッグデータの全体像を理解することに充てているが、2日め以降は実際に何らかのデータやツールを使っての演習がメインとなる。


表1:「データサイエンティスト養成講座」のプログラム概要(同社の資料より一部抜粋)

例えば2日めには、ハレックスが提供する気象APIサービス(国内各地の1kmメッシュの降雨量などを5分おきに入手できるAPI)を実際に見ながら、ビジネスでどう活用し得るかといった観点で議論する。タクシー業の配車の効率化、工事現場の手配計画見直しといった事例を交えながら、データとビジネス価値の関係を学ぶのが目的だ。

Amazon Web Services(AWS)が提供するクラウド型データウェアハウス「Redshift」やClouderaのHadoopディストリビューション「CDH」、タブロージャパンのBIツール「Tableau」などを実際に使えることも訴求ポイントにしている。「いずれも多くの企業が関心を寄せているものですが、リアルなデータを使ってトライアルする場は決して多くありません。本格活用に先立って使い勝手を体感する場としても有効です」(高橋氏)。そのほかTwitterデータや、「C-Finder」(Consumer first)なども演習に取り入れている。

年内は1カ月に1回のペースで開講(第2回:2013年11月18~22日、第3回:2013年12月2~6日)。2014年以降については当初の受講希望者の推移を見て、開催頻度を決めるという。受講料は31万5000円(5日間、税込み)で、定員は毎回15人を予定する。


写真1:講師の高橋範光氏。「ビジネス経験が2年以上あり、Excelのピボットテーブルを扱えれば研修を受講いただけます。各種統計手法は研修で実データを扱いながら学べます」
 

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アナリティクス / 教育プログラム / BI / Tableau / Excel / Redshift / DWH / AWS

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