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ベネッセグループのIT会社シンフォーム、拡張性を重視してストレージ環境を刷新

2014年3月27日(木)IT Leaders編集部

ベネッセグループのIT子会社であるシンフォーム(現ベネッセインフォシェル)は2013年12月、グループ各社が利用するクラウド基盤の一部にスケールアウト型のストレージシステムを導入した。2014年3月27日、製品を導入したネットアップが発表した。

 ベネッセグループのIT子会社であるシンフォームは2008年、プライベートクラウド基盤を導入。グループ内のシステムを順次、統合している。そうしたなか、システムの成長に合わせて柔軟に増強できるストレージ環境へのニーズが高まっていた。

 クラウド基盤においてはこれまで、ファイバーチャネル(FC)ベースのストレージシステムをサーバーごとに個別に用意していた。データ転送時の安定性や信頼性を確保するためだ。しかし、FCベースのストレージシステムはホストバスアダプタやFCスイッチといった構成機器が高価な傾向にある。買い替えが容易でないことから、いったん導入すれば数年は使い続けられるような性能や容量を最初から用意する必要がある。このため、需要が急激に増えた場合も考慮して、過剰スペック気味の製品を導入するケースが多々あった。

 同社はこうした無駄を排除するため、接続にEthernetを用いるスケールアウト型のストレージシステムに目を付けた。Ethernet接続であれば、ストレージノードを追加するだけでディスク容量とアクセス性能を増強しやすい。オンデマンドのリソース調達が可能になり、過剰投資を抑制できる。これまでに、プライベートクラウド上で稼働する1000台以上の仮想サーバーのうち、約100台を新たなストレージシステムに移行済み。

 新システムにおいては、ストレージシステムを仮想サーバー別に用意せず、リソースプール化している。これにより、仮想サーバーに対して必要なディスク領域を迅速に割り当てられるようになった。加えて、リソースを性能によって3段階に階層化している。SSDとSASドライブを組み合わせた高速領域、SASドライブだけで構成する中速領域、SATAドライブだけで構成する低速領域である。仮想サーバーの性能要件に応じてこれらを使い分けることにより、システム利用効率を引き上げた。ストレージプロトコルにはNFSを採用した。

プロジェクトの概要
ユーザー名 シンフォーム
業種 システム開発・構築・運用
導入システム スケールアウト型ストレージシステム
導入目的 導入・運用コストの削減、システムの早期立ち上げ
導入時期 2014年3月
主な利用製品 「NetApp clustered Data ONTAP 8.2」(ストレージ専用OS)、「NetApp FAS3200シリーズ」(ストレージアプライアンス)
関連キーワード

ベネッセコーポレーション / ベネッセインフォシェル / NetApp / NetApp FAS / ONTAP / IT子会社 / 岡山県 / 岡山市

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