[CIOのための「IT未来予測」将来を見据え、目前のITを評価せよ]

【第8回】ビッグデータの活用ノウハウが新たなビジネスを生む

2014年6月23日(月)大和 敏彦

IoT(Internet of Things:モノのインターネット)の世界の実現に向けて、IT業界はもとより、製造業を中心とした多くの業界が本腰を入れ始めている。前回、IoTのビジネス成果と関係が深いビッグデータについて、既存社会への影響を考えてみた。今回はさらに、ビッグデータ時代の広がりと、その可能性を深掘りしてみたい。

図1:ビッグデータを取り巻く投資やビジネスの動き図1:ビッグデータを取り巻く投資やビジネスの動き
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 前回は、ビッグデータ時代の意味と応用分野について触れた。今回は、ビッグデータ時代の広がりと、そこでのビジネスの可能性について次の3つ観点から見てみたい(図1)。

観点1:ビッグデータはビジネスとして巨大な分野に成長するか
観点2:ビッグデータの可能性は広がっていくか
観点3:ビッグデータを使いこなすためのノウハウそのものがビジネスになるか

観点1:ビジネスとして巨大な分野に成長するか

 本連載の第7回で、米国では既に、1000社を越えるビッグデータ関連ベンチャーが創業していると述べた。その中から、ビッグデータ技術を使い広告の売り手と買い手のマッチングを図る“交換所”というビジネスモデルを実現したRubicon ProjectがIPO(株式の初回公開)したことを紹介した。

 ある分野のビジネスとしての今後を測るための方法の1つが、投資の動きを見ることである。どの分野に資金が集まっているかによって、その分野のビジネスとしての注目度や成功への期待が分かるからだ。その意味で、ビッグデータ分野が大きな注目を集めていることは間違いがないし、実際に期待通りの動きを見せている。

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