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[市場動向]

IoT/ビッグデータの時代に企業が着目すべき「データセンターのライフサイクル管理」

2014年7月8日(火)河原 潤(IT Leaders編集部)

サーバーやシステムを収容する固定的なファシリティとしてとらえられることが多いデータセンター。だが、IoT (Internet of Things) やビッグデータ、モバイル、ソーシャルといった昨今のITの潮流がそんな旧来のデータセンターのあり方を変えようとしている。2014年5月29日にシンガポールで開催されたイベント「Schneider Electric APJ MediaMeeting」で、シュナイダーエレクトリックが現在の着目点として訴えたのは、データセンターを1つの巨大かつ動的なシステムととらえたライフサイクル管理である。

データセンターライフサイクルに基づく重点サービス

 イベントの午後には、データセンターのライフサイクル全般を通じたシュナイダーエレクトリックの戦略と提供サービスが各担当者によって紹介された。以下、領域ごとの特徴をまとめてみる。

DCIMを駆動するDCLSフレームワーク

 以前よりシュナイダーエレクトリックは、DCIMをデータセンターにおいて分断されていたITシステムとファシリティの両運用管理の融合を図るソリューションと位置づけて提供している。「データセンターライフサイクル管理サービス(DCLS)」は、そのDCIMをライフサイクルフェーズとして実施するためのフレームワークである。データセンター運用担当者に対して、計画(Plan)、設計(Design)、構築(Build)、運用(Operate)、解析(Assess)というサイクルフェーズごとにその実行・管理を支援する(図1)。

ASSET Connectサービス

 データセンターの計画や設計は、一般に企業自身が十分なノウハウや経験を持たないフェーズと言える。「ASSET Connectサービス」は、シュナイダーエレクトリックがDCIMソリューションの提供でこれまで培ってきた知見やノウハウを基にした、データセンター設備投資/運用管理支援サービス群である。

 同サービス群は、(1)24時間365日のイベント監視・アラート通知などを行う「ASSET Monitor」、(2)イベント/インシデント発生予測・管理、高度分析・データモデリングなどを提供する「ASSET Predict」、(3)ファシリティの環境評価や基礎データの取得・ベンチマーク、高度分析、継続的改善プログラムなどを提供する「ASSETCommit」、(4)グローバルのベストプラクティスを基にした、KPIや改善指標ベースの運用・保守体制の確立するための「ASSET Operate」の4サービスで構成される。

 このうち高度分析を伴う(2)と(4)について同社は「データセンターのためのデータサイエンス」を掲げている。そのビジョンを主導するのが2013年9月、インド・バンガロールに設置されたサービスビューローで、エネルギー管理を専門とするデータサイエンティスト集団を擁するCoE(Center of Excellence)組織として位置づけられている。

DCIMソフトウェア

 DCLSを具現化すべく全フェーズで活用されるのが、シュナイダーエレクトリックのDCIMソフトウェア「StruxureWare」および統合スイート「StruxureWare for Data Centers」である。2014年5月に投入されたバージョン7.4では、CADで描かれたデータセンター設計図面CGファイルを統合する機能や、各システムに、各センサーから集められる機器/システムの稼働情報を基に、過負荷や障害が発生したケースをシミュレートしながら得られる可用性を数値化する機能など、統合管理のための可視化がさらに強化されている。

図1:データセンターライフサイクル管理サービス(DCLS)(出典:米シュナイダーエレクトリック)
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