[事例ニュース]

ワコール、財務会計システムをグループ共通基盤上に移行

2014年8月7日(木)IT Leaders編集部

ワコールは、財務会計システムをプライベートクラウド環境に移行させた。IT保有コストの削減やガバナンス向上が狙い。処理性能の大幅な改善も果たした。製品を導入した日本オラクルが、2014年8月6日に発表した。

同社は2013年、運用管理業務の効率化を目指し、グループ企業68社で運用中の50種類に上る業務システムをプライベートクラウド上の共通基盤に統合することを決断。30以上のデータベースサーバーを順次、「Oracle Exadata」に集約する取り組みを進めている。2014年度中に主要システムを統合し、2015年度から新基盤中心の運用管理を実施する予定。これにより、運用管理コストを削減するほか、ITガバナンスを高める効果を見込む。

こうした計画の一環として、「Oracle E-Business Suite」を用いて構築した財務会計システムをプライベートクラウド上に刷新した。運用管理業務の効率化に加えて、処理性能の強化を実現した。売上データを仕分けする夜間バッチ処理時間を半減できたほか、経理データの処理にかかる時間を平均30~40%短縮。さらに、1度に検索できるデータ量が従来の3カ月分から1年分に増えたことから、レポート作成業務の生産性を大幅に向上できたという。

【プロジェクトの概要】
業種 繊維製品の製造・販売
導入システム 財務会計システム(プライベートクラウド)
導入目的 運用コスト削減、ITガバナンス向上、システム性能の改善
主な利用製品 「Oracle E-Business Suite」、「Oracle Exadata」
関連キーワード

製造 / アパレル / 財務会計 / Oracle / Exadata / E-Business Suite / 京都府 / 京都市 / ワコール

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