[インタビュー]

「重要なのは“蓄積”ではなく、データサービスだ」米Violin MemoryのシニアVP

2014年8月14日(木)志度 昌宏(DIGITAL X編集長)

ストレージ分野においてテクノロジーをテコにした差異化競争が激しくなっている。SDS(Soft Defined Strage)やFlashメモリーの搭載などを採用する新興ベンダーも増えている。2005年創業の米Violin Memoryも、そうした1社だ。同社は、ストレージ周辺にあるどんな課題を解決するために、どんなストレージ像を描いているのか。米本社のグローバル・フィールド・オペレーションズ担当シニアバイスプレジデントであるトム・ミシェル氏に聞いた(聞き手は、志度昌宏=IT Leaders編集部)

写真1:米本社のグローバル・フィールド・オペレーションズ担当シニアバイスプレジデントであるトム・ミシェル氏写真1:米本社のグローバル・フィールド・オペレーションズ担当シニアバイスプレジデントであるトム・ミシェル氏

−−ストレージベンダー各社が、新たなアーキテクチャーを持つ製品投入に力を入れている。なぜ、新たなアーキテクチャーが必要なのか。

 ストレージがアプリケーション性能のボトルネックになっていることが顕在化しているからだ。大量のデータを処理しなければならないアプリケーションは少なくない。だが、ストレージ性能が低いと、そこに合わせてシステムやアプリケーションも設計・運用しなければならなくなる。それが現状である。

 結果、処理結果を得るのが遅くなるだけでなく、サーバー台数を増やすなどでソフトウェアのライセンス料が膨らんだり、電気料金がかさんだりしている。これらの問題を解消するためには、ストレージ性能を高める必要があるわけだ。

ストレージのFlash化で、5日間の処理が1日に短縮

 具体例を挙げよう。ある大手の通信事業者では、携帯電話の使用料金を請求するための処理に5日かかっていた。これをストレージ環境の改善で1日にまで短縮できた。早期に請求できれば、収益性が改善される。

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