「CIO賢人倶楽部」は、企業における情報システムの取り込みの重要性に鑑みて、CIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)同士の意見交換や知見を共有し相互に支援しているコミュニティです。IT Leadersは、その趣旨に賛同し、オブザーバーとして参加しています。同倶楽部のメンバーによるリレーコラムの転載許可をいただきました。順次、ご紹介していきます。今回は、全日本空輸の幸重孝典氏のオピニオンです。
最近、“SMBC”という言葉をIT業界の方からよく聞きます。某銀行のことかと思いましたが、どうも違うようです。答を言えばSocial・Mobile・Bigdata・Cloudの頭文字を取った略号。SMBCがこれからの企業ITを変えていくキーワードだそうです。
インターネットにより、すでにITの環境は大きく変化してきています。例えば企業向けのITが先行してその次にコンシューマーへと展開をしていくという、従来のITの普及モデルは、もう過去のもの。コンシューマー向けのITが先行し、その後を企業のITが追いかける形が主流になっています。
企業向けより消費者向けが先行するのは少し不思議な気もしますが、市場規模を考えれば当然のことです。AmazonもGoogleも最初からコンシューマー向けの世界市場を見据えて展開し、成功してきました。その成功を踏まえて自らが持つサービスを企業向けに展開してきています。
しかし、現時点ではこれらのサービスを利用している企業とそうでない企業が存在しています。もちろん、それぞれの企業なりの理由があるのでしょうが、このような大きな変化に一番ついて行けていないのは、ひょっとしたらIT部門なのかも知れません。
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