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東京工業大学、スマートデバイスを活用し参加型学習を促進

2014年10月29日(水)IT Leaders編集部

東京工業大学電気電子工学科は2014年、「電気機器学」の授業においてスマート端末を利用したコンテンツ配信システムを導入。小テストや課題の配布・回収を電子化し、講義の活性化に成功した。

電気電子工学科の各講義は、100人前後の学生が出席する。このため、教員と学生の間での双方向のやり取りが難しく、板書中心になりがちだった。しかし、こうした“一方通行”の授業形式では学生は参加意識を持てず、学習意欲を高めにくいのが問題となっていた。

大教室における参加型学習をどう実現するか。その手段として、同科は多くの学生が所持するスマート端末に着目。スマート端末に各種コンテンツを配信するシステムを構築し、2014年前期における電気機器学の授業に役立てた。

新システムの主な機能は2つ。1つは、小テストの配信・解答管理である。講義開始時に問題を配信。学生は、手元の端末から解答を入力しサーバーに送信する。教員は、回収した解答をその場で確認しながら解説する。テスト実施から解説までを1度の講義内で完了できるため、学生の興味や学習意欲を保てる効果を見込める。

もう1つは、課題の出題や回収を管理する機能である。教員は、講義終了後に課題を配信する。その後、学生の提出内容と日時を確認。最も早く課題をクリアした学生に、次回の講義で解説役を務めるよう事前通知する。

事前通知には、解説役の学生の学習意欲を高める狙いがある。講義当日にいきなり指名されるのでは、学生は何も準備ができない。その結果、うまく解説できないばかりか、解説役になること自体を敬遠しがちになってしまう。

前もって通知しておけば、課題についてさらに掘り下げて調べておくなど、学生はより積極的に解説役に取り組める。実際、プレゼン資料を自分で用意して解説に臨む学生が増えた。さらに、受講している他の学生に好影響を与える相乗効果が出ているという。

学生の講義に対する満足度も向上した。大学が実施した2014年前期の授業アンケートによると、電気機器学に対する学生の評価は「理解度」「分かりやすさ」など全11項目で前年を上回った。

新システムには、インフォテリアのコンテンツ管理アプリケーションを採用した。

【プロジェクトの概要】
ユーザー名 東京工業大学
業種 研究・教育機関
導入システム スマート端末向けコンテンツ管理システム
導入目的 参加型授業の実現
主な利用製品 「Handbook」(インフォテリア)
関連キーワード

大学 / コンテンツ管理 / インフォテリア / Handbook / 東京工業大学 / アステリア / スマートデバイス

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