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インフォア、グローバル化を進める中堅・中小企業に向けたSaaS型ERP「Infor CloudSuite Business」

2015年1月30日(金)IT Leaders編集部

ERP(Enterprise Resource Planning)ソフトを開発・販売する米インフォアの日本法人は2015年1月29日、グローバル展開を図る中堅・中小企業を対象にしたERPのSaaS(Software as a Service)である「Infor CloudSuite Business」の提供を開始したと発表した。

 米インフォアの「Infor CloudSuite Business」は、企業のバックオフィス業務全般を処理対象にした統合型ERPのクラウドサービスである。AWS(Amazon Web Services)上で運用し、会計から販売、人事、サプライチェーン管理、プロジェクト管理、CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)、レポート作成までの機能を提供する。企業プロセス全体を可視化することで、迅速/適切な意思決定を可能にするという。

 会計機能では、複数拠点の管理が必要なグローバル企業のニーズに対応する。例えば、子会社の会計データを連結し、コスト削減やビジネスの予測精度の向上を図る。人事機能では、様々なトランザクション処理システムや業務システムと接続することで、採用やトレーニングの標準化を図り、従業員の生産性を最大化するプログラムを構築できるようになる。

 サプライチェーン機能は、サービスと納品を効率化し、柔軟で収益性の高いロジスティクスビジネスを可能にする。ソーシングや自動配分を含む購買/調達機能のほか、サプライヤー用ポータルを使用した外部コラボレーションや、モバイル端末を用いたサプライヤー管理に対応する。

 統合プロジェクト管理機能は、ワークフローを自動化し業務の効率化を図ることで情報交換を促し、チームワークや顧客満足度の向上を図る。

 CRM機能では、ポータル機能を使うことで、収益性が高い長期的な顧客との関係を構築できる。ビジネス分析や財務業績の情報をモバイルデバイスに配信する機能も持ち、意思決定のためのBI(Business Intelligence)機能を経営層へ提供する。経営層や投資家、監査人のそれぞれが必要とする法定帳票や地域要件に基づいたレポートを作成するためのツールも持つ。

 Infor CloudSuite Businessの利用料金は、1ユーザ当たり月額約1万4000円(税別)。同製品を含む各種のクラウドERPを提供することで、2015年度から2016年度にかけて、全売り上げにおけるクラウド関連の売上高を25%にまで伸ばしたい考えだ。

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