[インタビュー]

仮想化インフラを最適化する「IT運用分析」とは?―サイオス幹部に聞く

機械学習を取り入れたITOAで仮想化運用の複雑性を解消する

2015年2月10日(火)魯 玉芳(IT Leaders編集部)

サイオステクノロジーが現在取り組むITオペレーション分析(IT Operations Analytics:ITOA)という分野をご存じか。同社は先頃、仮想化やクラウドが進み複雑化したIT運用管理業務に対し、深い洞察から最良の“提案”を行うためのITOAツールと銘打ち、「SIOS iQ」をリリースした。同社のCOO、ジェリー・メルニック(Jerry Melnick)氏と、CTOのセルゲイ A.ラズィン(Sergey A.Razin)氏に、この分野における戦略を聞いた。

――まずは、今日のIT管理者にとって何が問題になっているかをうかがいたい。

写真1:サイオステクノロジー COO(最高執行責任者)のジェリー・メルニック氏

メルニック氏:近年、企業の間でVMwareプラットフォームをはじめとする仮想化環境の導入が確実に定着しつつあるが、IT基盤の仮想化、すなわち抽象化がかえってインフラの複雑化を招いているという実態がある。仮想化されたIT基盤を運用する際、IT部門は、アプリケーション、サーバー、ストレージ、ネットワークのパフォーマンスや障害予兆などの把握に手を焼いている。

――具体的にどんなことが問題になるのか。

メルニック氏:仮想化環境でシステムが急に遅くなるなどの問題が起きた場合に、根本的な原因にたどりつくことがとても難しい。これは仮想マシンが物理マシンと違って簡単に立ち上げられることに起因する。テスト環境で仮想マシンを作るが、そのテストが終わっても仮想マシンを削除せずにそのまま残っているといったことがよくある。こうして時間が経つとともに、社内に仮想マシンが散在するようになり、それらは貴重なシステム資源を無駄に食いつぶすことになる。

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