[調査・レポート]

国内中堅・中小企業の5割超がサーバー仮想化を導入予定─ノークリサーチ

2015年7月27日(月)河原 潤(IT Leaders編集部)

ノークリサーチは2015年7月27日、中堅・中小企業におけるサーバー仮想化技術の活用実態と展望に関する調査を実施し、その結果の概要を発表した。結果から、中堅・中小企業で、1年以内にサーバー仮想化を導入する予定の企業の割合が55.4%に達していることが判明した。

 ノークリサーチによる今回の調査は、日本国内の年商500億円未満の中堅・中小企業を対象に2015年4月に実施され、企業経営者もしくはIT全般/サーバーの導入や選定の意思決定者/担当者から、536件の有効回答を得ている。

 図1のグラフは、中堅・中小企業に対して、「今後1年以内に新規導入または刷新・更新する最も重要なサーバー(サーバーハードウェア)におけるサーバー仮想化の適用状況」を尋ねた結果だ。グラフにあるように、「最初からサーバー仮想化の仕組みが備わっており、実際に活用している」(34.8%)および「購入時にサーバー仮想化の仕組みを別途導入し、実際に活用している」(20.6%)を合わせた、何らかのかたちでサーバー仮想化を導入または刷新/更新する予定の企業の割合は55.4%に達している。

 ノークリサーチによると、特に年商5億~50億円の中小企業クラスではサーバー仮想化の活用意向が比較的高く、すでに導入済みのサーバー環境に対しても、サーバー仮想化の適用に前向きな意向を示す可能性が高いという。

図1:国内中堅・中小企業のサーバー仮想化の適用状況(出典:ノークリサーチ「2015年版中堅・中小企業におけるサーバ仮想化活用の実態と展望レポート」)
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 調査では、サーバー仮想化の適用状況と、サーバーに搭載されるメモリ容量との相関も探っている。図2のグラフは、年商500億円未満の中堅・中小企業に対し、「今後1年以内に新規導入または刷新・更新するサーバーのメモリ容量」を「サーバー仮想化の適用状況」別に尋ねた結果をプロットしたものだ。

図2:新規導入または刷新・更新するサーバーのメモリ容量(出典:ノークリサーチ「2015年版中堅・中小企業におけるサーバ仮想化活用の実態と展望レポート」)
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 また、このグラフを元に、サーバー仮想化の適用状況ごとにメモリ容量の平均値を算出すると以下のようになる。

最初からサーバー仮想化の仕組みが備わっており、実際に活用している:平均43.4GB
最初からサーバー仮想化の仕組みが備わっているが、活用はしていない:平均32.7GB
購入時にサーバー仮想化の仕組みを別途導入し、実際に活用している:平均36.7GB
購入時にサーバー仮想化の仕組みを別途導入したが、活用はしていない:平均42.6GB
サーバー仮想化の仕組みはまったく導入しておらず、活用もしていない:平均26.5GB

 「サーバー仮想化の仕組みはまったく導入しておらず、活用もしていない」と比べ、何らかのかたちでサーバー仮想化の仕組みを備えているサーバー環境ではメモリ容量が多くなっていることが判明している。

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