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Photosynth、オフィスにもサーバールームにも使えるスマート鍵

2015年9月15日(火)杉田 悟(IT Leaders編集部)

スマートフォンでドアの鍵を開錠。スマートホームを代表するような技術だが、これをサーバールームや一般のオフィスの入退室などビジネスの現場でも利用できるようにしたのが、IoTベンチャーのPhotosynth(フォトシンス)が開発した後付け型のスマートロック「Akerun(アケルン)」だ。ゲートウェイを使うことでPCやタブレット、フィーチャーフォンでも利用できるほか、オンラインの管理機能も搭載し、法人利用に対応した。公的なスタートアッププログラム出身の、注目のIoT/M2Mサービスだ。

 2015年9月9日、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が運営するスタートアップイノベーター(SUI)プログラム「研究開発型ベンチャー支援事業」初の卒業企業が発表された。それがAkerunを開発したPhotosynth(フォトシンス)だ。同支援事業には、1億円以上の資金調達を行った企業は自動的に卒業するという規定がある。Photosynthは4社から4億5千万円の資金調達を受けたことで、晴れて卒業となった。

Akerun(右)とAkerun Remote
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 Photosynthのコア事業となっているのが、スマートロックのAkerun(写真)だ。Akerunは、スマートフォンで鍵の開閉ができる鍵デバイスサービス。スマートロック製品は、多くのベンダーから発売されているが、鍵の受け渡しができること、本体をドアのサムターン(つまみ)にかぶせてドアに接着テープで接着するだけで取り付けられること、鍵利用の履歴を確認・通知できることなどが特徴となっている。

 2015年7月23日に発売したSIM対応のゲートウェイ「Akerun Remote」は、Akerunの法人利用を後押しする製品だ。AkerunはスマートフォンとBluetoothで通信してインターネットに接続しているが、Akerun RemoteはSIMを搭載しており、Akerunがスマートフォン以外の端末でも利用できるようになる。

 これで、企業で利用する場合にフィーチャーフォンを使っている社員や来客が利用できなくなるという欠点を補うことが可能になった。また、PCで利用できるようになったことを受けて、「Akerunオンライン鍵管理システム」を法人向けに提供開始した。これにより、入退室管理のほか、時間制限を設けた合鍵を発行するなど、来訪者に対する鍵提供を細かく設定できるようになった。

 フィーチャーフォンや外部からの来客が利用する場合、管理者から送られてきたURL上の解錠ボタンを押すだけで鍵を共有できる。アプリのダウンロードが不要でシンプルな操作のため、初めての来客でも戸惑うことなく利用できる。また、管理者は鍵権限の付与、回収、鍵利用の履歴が簡単に行える。

 さらに、スマートウォッチの連携も可能になった。ドアに近づくと自動的にスマートウォッチに通知が届き画面が立ち上がる。画面をタッチするだけで、スマートフォンに触れることなく解錠するという仕組みだ。入室後ドアは自動ロックするため、入退室でハンズフリーが実現する。価格は3万6000円、Akerun Remoteは3万円。

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