NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2015年10月1日、企業向けネットワークセキュリティ「OCN DDoS対策サービス」の機能を拡充すると共に、提供エリアを全国に拡大すると発表した。DDoS(Distributed Denial of Service)攻撃の検知、緩和、パケットフィルタリングからリアルタイムレポートまでを一元的に提供する。
「OCN DDoS対策サービス」は、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の法人向けインターネット接続サービスである「スーパーOCN イーサアクセス」と「OCNハウジング用接続サービス」の利用者を対象にしたサービス。今回、DDoS(Distributed Denial of Service)攻撃緩和機能とリアルタイムレポート機能を拡充した。
今回の拡充で、金融機関に対する金融庁のガイドラインである「主要行等向けの総合的な監督指針」「金融検査マニュアル」における「サイバー攻撃に対する監視体制」や「攻撃元のIPアドレスの特定と遮断」などに対応したネットワークとして利用できるようになった。
緩和機能では、DDoS攻撃による不正なトラフィックを破棄し、正常なトラフィックのみ通過させる。DDoS防御装置とトラフィック解析ツールを連動させることで、攻撃の監視/検知から防御発動までを自動化する。ユーザーのDDoS攻撃対策のフルアウトソースを可能にする。検知/防御の閾値をカスタマイズするオプションメニューも提供する
DDoS攻撃については、緩和機能を含む「DDoS防御オプション」のほかに、それを含まない「DDoSフィルタリングオプション」の2つのメニューから選択できる。パケットフィルタリング機能により、指定した通信(送信元IPアドレス/宛先IPアドレス/プロトコル別などの単位)を通さずに破棄する。
レポート機能では、トラフィック解析ツールとの連動により、従来のDDoS攻撃の検知/防御履歴に加え、トラフィックフローに基づいた統計情報をリアルタイムに確認できる。レポートは、専用Webサイトから、いつでも閲覧できる。
料金は、初期費が5万円(税別、以下同様)、月額利用料はDDoSフィルタリングオプションは20万円、DDoS防御オプションは接続サービスの帯域によって異なり、100Mbpsの場合が35万円、1Gbpsの場合は70万円。
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