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知っておくべき人材マネジメントSaaS「Workday」の実像〜テクノロジー編〜

2015年10月15日(木)田口 潤(IT Leaders編集部)

グローバル企業において、人材管理は事業遂行に欠かせない手段に位置づけられている。それゆえ、事業部門トップや現場マネジャーが責任と権限を持っている。。そこに焦点を合わせた機能を提供するSaaS(Software as a Service)が「Workday」である。以下では、Workdayのサービスを実現しているテクノロジーについて見てみる。

 データモデルも一般的なリレーショナルモデルではなく、「ビジネスオブジェクト」と呼ぶオブジェクト指向のデータモデルを採用している(図4)。個々のビジネスオブジェクトにデータの値や属性、他のビジネスオブジェクトの関係などを保持し、メッセージ渡しでデータにアクセスする形をとる。

図4:既存ERPとWorkdayの構成の違い図4:既存ERPとWorkdayの構成の違い
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 「特定のビジネスオブジェクト(例えば社員)を検索すると、関連するビジネスオブジェクト(住所や業務履歴など)を、テーブル検索やデータ結合(Join)などの操作なしに連携できる。そのため、当社のエンジニアはリレーショナルデータベースを意識せず、迅速に新機能を開発できる」(同社)。

 第3がインメモリー処理を採用していること。データを集計したり分析したりするのにデータウェアハウス(DWH:Data Warehouse)を用意する必要がなく、BI(Business Intelligence)ツールも不要にした。オブジェクト指向のデータモデルと相まって「利用者はストレスなくデータを自由に検索し、分析できる」。ただしオブジェクトモデルの詳細や、独SAPや米Oracleのインメモリー処理との相違などの詳細は公開されていない。

 Workday Rising2015ではシステムコア周りの技術として、ビッグデータ処理基盤であるSpark、データをクラス分けしたり分類したりするための自然言語処理、企業内の組織や人を横断検索するサーチなどを強化中であることも明らかにした(図5)。さらに「CloudLoader」という自社システムにあるデータや外部のデータをWorkdayにロードする機能も公開している。いわゆるETLであり、データの形式や異常をチェックできる仕組みがあるという。

 

図5:Workdayのデータアーキテクチャー図5:Workdayのデータアーキテクチャー
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売上高は945億円、クラウドHRMではOracle、SAPを上回る

 Workdayの売上高は創業10年が経過した今も急ピッチで増えている。2015年1月期の売上高は7億8790万ドル(945億円)。2014年1月期の4億6890万ドルから68%増加した。2016年1月期には11億5000万ドルを見込む。

 グローバルセールス担当のPhil Wilmington共同社長は、「HCMに関しては獲得した顧客企業の70%がOracleや旧PeopleSoft、SAPのHRソリューションを使っていた。残る30%は、そのほかのHRアプリケーションやHRをアウトソーシングしていた企業だ」と明かす。

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