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米デル、「All Data」戦略を強化しビッグデータ分析ソフトの新版などを発表

2015年10月22日(木)IT Leaders編集部

米デルは2015年10月20日(現地時間)、同社が提唱する「All Data」戦略強化の一環として、ビッグデータ分析用ソフトウェア「Statistica」の新版と、業種別のデータ分析用クラウドサービスである「AaaS」(Analytics as a Service:サービスとしてのアナリティクス)などを発表した。データのより高度な分析を可能にし、企業の意思決定を支援する。

 発表と同時に全世界で利用可能にしたのは、ビッグデータ分析用ソフトウェアの最新版「Statistica 13」と、銀行/医療/保険などの業界を対象にした「AaaS」(Analytics as a Service:サービスとしてのアナリティクス)など。

 Statistica 13では、オンプレミスやクラウド環境に持つ自社データや外部から提供されるデータなどを対象に、予測モデルの導入を可能にした。企業は、将来のトレンドを予測し、新規顧客や販売機会を特定しながら、「What if(仮定)」シナリオを検討したり、不正行為などのビジネスリスクの発生を軽減したりできる。

 そのために、データブレンディングやデータディスカバリ−、予測分析などのツールを提供する。コーディングなしに、OSS(Open Source Software)の統計解析言語「R」から利用できる。

 大規模データセットを利用するための「Native Distributed Analytics」も追加した。予測アルゴリズムモデルの構築やスコアリングの機能をデータソースに直接組み込める。すべての分析がデータベース内で直接実行できるため、Hadoopクラスターやデータベースアプライアンスなどのデータ基盤を利用できる。

 一方のAaaSでは、例えば医療IDの盗難や不要な診断/医療サービス、不正請求などを発見するためのサービスを用意する。拒否される可能性が高い要求を事前に特定し、アカウントごとのアクティビティデータを示し、詳細なモニタリングとフォローアップを実行できる。あまり意味のないフォローアップ業務を最大40%排除できる。

 データ分析に関する複数のサービスも開始している。「Dell Service Desk Analytics」「Dell ModelHealth Tracker」「Dell|Cloudera|Syncsort Data Warehouse Optimization - ETL Offload Reference Architecture」である。

 「Dell Service Desk Analytics」は、エラー発生予測的な管理と自動化を可能にするサービス。ITサービスデスクでの管理機能を改良する。早期の警告通知とテキスト分析によって顧客体験の向上を図る。

 「Dell ModelHealth Tracker」は、様々なスコアカードや予測分析モデルの効果を追跡/モニタリングするためのサービス。特に銀行や保険などのコンプライアンスが求められる業種で、スコアカードなどの予測モデルを用いて、顧客の信用度や不正な保険金請求の可能性などを予測できる。複数のデータソースに対し、その効果やコンプライアンスをモニタリングできる。

 「Dell|Cloudera|Syncsort Data Warehouse Optimization - ETL Offload Reference Architecture」は、Hadoopに対するETL(抽出、変換/加工、ロード)プロセスを簡素化するためのサービス。Hadoopでのデータ分析を可能な状態に整えるプロセスを計画/設計、構築/導入できる。

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