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APIエコノミーとPaaSが新たな競争優位を創り出す! 「オープン」基軸にIBMが描く次世代プラットフォームの姿

2015年12月17日(木)

金融業界のフィンテック(FinTech)の動向にも象徴されるように、スタートアップ企業による先進ビジネスモデルの提供や大手企業との戦略的提携など、よりオープンなテクノロジーを基盤とした業界地図の変動が起こりつつある。そこで不可欠となるのがAPIエコノミーおよびそれを支えるPaaSのパワーだ。エンタープライズITの分野を牽引してきたIBMは、その動きをいち早くとらえ、「Bluemix」を基軸に、アプリケーション開発や企業間の協業のあり方を抜本的に変える環境を提供している。2015年10月14日に開催された「PaaSコンファレンス2015」(主催:インプレス)において、「APIエコノミーとPaaSで実現する破壊的イノベーション」と題した日本IBMのセッションの概要を紹介する。

“車輪の再開発”を繰り返しても新たな価値は生まれない

 今さら語る必要もないほど、企業にとってクラウドの活用は当たり前のこととなった。あらためて課題となっているのは、そこからどんな価値を生み出すかである。現在のアプリケーション開発やシステム構築を自動車の組み立て工場に見立てると、作業効率や安全性が強化された製造ライン(PaaS)上で、優れたサプライヤーから調達した部品(API)を組み立て、より付加価値の高い自動車を生産するのに相当する時代を迎えている。

 日本IBM クラウド事業統括のシニア・クラウド・アドバイザーであるエクマン・ラスムス氏は、「いつまでも『車輪の再開発』を繰り返していても新たな価値は生み出せません。もっとコンポーザブルになりましょう」と提言。この取り組みを後押しすべく整備を進めてきたのがIBMクラウドである。

講演の壇上に立った日本アイ・ビー・エム株式会社 クラウド事業統括 シニア・クラウド・アドバイザー エクマン ラスムス氏

 まずIaaSの領域を担っているのが「SoftLayer」だ。OpenStackベースのオープンなインフラを備えるとともに、レガシー環境との相性もよい高性能なベアメタルサーバー、フラッシュストレージ(Fusion-IO)や3TBメモリーを搭載したハイスペックマシンなども提供。日本リージョンを含めた全世界27カ所のデータセンターから一貫したグローバルサービスを展開している。

 一方、PaaS領域に位置するのが「Bluemix」である。オープンスソースのCloud FoundryをベースにJavaやNode.js、Rubyといった言語に対応するほか、DockerやDevOpsサービスにも対応。約30秒でこれらの実行環境をセットアップすることができる。

 さらに、その上位レイヤーで展開しているのが、「APIエコノミー」だ。コンポーザブルな開発環境や機能別サービスを提供するもので、開発者は構成済みのサービスやランタイムなどを使って、あたかもブロックを組み立てるように手間なくアプリケーションやシステムを構築することができる。 

図1 IaaSに「SoftLayer」、PaaSに「Bluemix」、さらにその上に「APIエコノミー」を位置付ける
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 「Bluemixをリリースしてからまだ1年余りですが、すでに150以上のサービスとAPIをリリースしています。Watsonを活用した機械学習や画像解析、音声認識、マルチデバイスを想定したモバイルアプリケーション開発、レガシーシステムとの連携など、IBMならではの強みをこのAPIエコノミーから提供していきます」とラスムス氏は語った。

あえてロックインが成り立たないオープンな仕組みを徹底

 さらにAPIエコノミーで注目すべきは、そのサービスが決してIBMのソリューションのみで構成されているわけではないことである。ラスムス氏は、IBMが考えるAPIエコノミーの絶対条件として「使いやすいさ」を強調しつつ、「数多くのデベロッパーの皆様に使っていただかないことには、PaaSの意味がありません。お客様が部品開発に手間や時間を取られることがないよう、考えうる限りの多くのサービスと機能を用意することが大切です」と強調。IBM以外のサービスも揃っていてこそ真の“エコシステム”と呼ぶことができ、実際にTwilio、Box、Twitter、 Ustream、New Relicといった他社サービスの正式提供も始まっている。 

図2 他社サービスとの連携も積極的に進め、真のエコシステム形成を図る
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 加えて、こうしたマルチベンダーの参入を支えているのが「オープンである」という条件だ。あえてロックインが成り立たない仕組みを徹底して追求し、DockerやCloud Foundry、Hadoop、Redisといったオープンソースをフルスタックでサポートしている。「今後のクラウド活用において“ハイブリッド化”はますます重要なキーワードになっていくと考えられますが、そうした中でお客様は、『いつでもIBMから抜けられる』という自由度を確保し続けることができます」とラスムス氏は語った。

 また、ユーザーのデータをAPI経由で提供するとなれば、厳重なセキュリティを担保することも重要な条件となる。IBMクラウドでは、 セキュアゲートウェイやAPIマネジメントといった基盤も併せて提供することによって、ガバナンスとコンプライアンス、セキュリティレベルを向上しているという。

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