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複数クラウドの仕様差を吸収して一元的に活用可能に―ネットワンシステムズ

2015年12月18日(金)IT Leaders編集部

ネットワンシステムズは2015年12月17日、業務に適合する形でクラウド環境を再構成し、クラウドの戦略的活用を支援する「クラウドブローカリングサービス」の提供を開始した。アプリケーションと構成インフラをカタログ化して簡単、迅速に展開できるようにし、マルチクラウドの利用状況をポータルで一元管理可能にする。

 「クラウドブローカリングサービス」は、利用するアプリケーションの視点で、プライベートクラウドや複数のIaaS(Infrastructure as a Service)などのマルチクラウド環境を一元的に自動管理できるようにし、セキュリティやガバナンスを強化する。

 アプリケーションとインフラ構成(Webサーバー、アプリケーションサーバー、データベースサーバー、ロードバランサー、ファイアウォールなど)を融合した情報をカタログ形式にカプセル化し、各クラウドの仕様差を吸収する。

 カタログは、GUI(Graphical User Interface)上でインフラ要素をドラッグ&ドロップする直観的な操作で簡単に作成可能。適切な構成をテンプレート化することで知識を蓄積でき、コードやインフラ構成の修正なしにアプリケーションを各クラウド上に自動展開できるようにする。同社のノウハウを活かした高可用性構成やセキュリティ強化構成などのカタログテンプレートも提供する。

 作成したカタログを活用して、複数クラウド間でアプリケーションの処理性能やインフラ稼働コストを比較することもできる。処理性能は、実際のクラウド環境に展開して算出、稼働コストは、各クラウドサービスのAPI経由で最新の価格を反映させる。性能やコストを比較した上で、最適なクラウドにアプリケーションを簡単・迅速に展開できる。

 アプリケーションが稼働しているクラウド環境は、利用クラウドやリソース利用状況、利用者などの情報を、単一の画面で一元的に管理できる。利用部門ごとにテナントを分け、役割に基づいた権限やコストの割り当ても設定できる。また、複数のクラウドをまとめたポリシー設定が可能で、閾値に基づいたアラート、リソース利用状況や特定タイミングでの自動スケール、アプリケーションやクラウドごとのライフサイクル別のタグを設定可能となっている。

 まずAmazon Web ServicesとVMware vCloud Airに対応し、今後利用可能なクラウド環境を増やしていく。また、プライベートクラウドのオーケストレーションツールとしてVMware vCenterやOpenStackに対応する。Cisco ACIやVMware NSXなどのSDN(Software-Defined Network)製品とも連携することで、アプリケーション、インフラ、ネットワークを連携させたプロビジョニングを可能にする。

 プランには、仮想マシンの最大同時稼働数が10台からの「エントリー」、100台からの「スタンダード」、1000台からの「エンタープライズ」がある。価格は、初期費用が29万8000円(税別、以下同様)で、月額費用はエントリーが3万9800円から、スタンダードが37万8100円から、エンタープライズが358万2000円からになる。契約期間は年単位で、展開先のクラウド環境はユーザーが手配する。

 ネットワンシステムズは3年間で7億円の売上を目標にする。

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