[真のグローバルリーダーになるために]

【第25回】競合相手の蘇総経理に対米ビジネスの話題で仕掛ける

2016年1月8日(金)海野 惠一(スウィングバイ 代表取締役社長)

日本ITCソリューションが香港で臨む大型案件。安値攻勢を仕掛けるとの情報がある競合相手、北京鳳凰の真意を探ろうと、同社トップの蘇総経理との面談を取り付けた。その面談を明日に控え、ITCソリューションの佐々木課長と香港支社副社長の森山、協業する三井商事の筒井と大神の4人は、北京について四川料理店「紅京魚」で夕食を採りながら、明日の話の切り出し方を相談した。だが、安値攻勢について北京鳳凰に切り出すのはいいが、何を提案するのかを見いだせないまま、夜は更け、当日の朝を迎えた。

 ITCソリューション課長の佐々木は、いつもの通り朝5時に起きて、いつもの通りに朝の日課を終えると、7時にロビーに降りてコーヒーショップに向かった。すでに三井商事の筒井が朝食を食べ始めていたので、そこに同席した。

 「筒井さん、おはようございます」

 佐々木は筒井に挨拶した。

 「おはようございます。昨夜はよく眠れましたか?」

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