プラント建設大手の日揮は2016年2月12日、同社の100%子会社である日揮情報システム(J-SYS)の全株式を富士通に譲渡することを発表した。譲渡日は2016年3月31日。
J-SYSは、日揮グループ各社の情報システム開発、運用・保守を行う情報システム子会社。設備インフラ系のノウハウを生かして、日揮グループ以外の建設会社や官公庁向けにもシステム開発やパッケージ製品の販売を行うなど、外販に強い情報システム子会社として知られている。
今回の譲渡により、J-SYSは富士通の傘下で、同社の高品質なシステム、サービスや高度なICTノウハウを日揮グループに提供できるようになる。富士通は、建設分野、設備保全管理分野等、J-SYSが外販の強みとする分野へのアプローチを、J-SYSの顧客ルートや業務ノウハウを生かして行えるようになる。
また、J-SYSの業務ノウハウと富士通グループのICTノウハウの組み合わせが、日揮グループをはじめ、建設・設備分野でも普及が期待されるIoT(Internet of Things:モノのインターネット)ビジネスを展開する上で、大きなアドバンテージとなることが期待される。
株式譲渡日は2016年3月31日で、翌4月1日から新体制をスタートさせる。新社名は未定。
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