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メインフレーム上のデータをSparkで高速解析―米IBM

2016年4月1日(金)IT Leaders編集部

米IBMは2016年3月30日(現地時間)、メインフレーム「z Systems」上のデータに迅速にアクセスし、容易に解析できるようにする「z/OS Platform for Apache Spark」を発表した。データサイエンティストやアプリケーション開発者は、z Systems上にあるデータを使って安全かつ容易にリアルタイム分析が行えるようになる。

 「z/OS Platform for Apache Spark」は、オープンソースの分散処理基盤であるSparkを、z/OSメインフレームOS上でネイティブに運用できるようにする。データのETL(抽出・加工・データベースへの書き出し)は不要で、アナリティクスライブラリーとファイルシステムを切り離して、元々データが存在するシステム上でデータを解析できるようになる。メインフレームからデータを移動させる必要がなくなるため、時間とコストを削減できるほか、セキュリティリスクの低減も図れる。

 開発者やデータ・サイエンティストは、Scala、Python、R、SQLといったプログラム言語の知識を活用可能だ。最適化したデータ抽象化サービスを提供し複雑性を排除するとともに、Apache Spark APIのツールを使ってIMS、VSAM、DB2 z/OS、PDSEまたはSMFなどの従来型のフォーマットの企業データへのシームレスなアクセスが可能になる。

 インプレースデータアナリティクスにも対応した。インメモリーアプローチでデータを処理するApache Sparkに対し、z/OS Platform for Apache Sparkは、z/OSアナリティクスアプリケーションが標準のSpark APIを活用できるようにするデータ抽象化、統合サービスを搭載しており、インプレースでのデータ解析が可能になる。

 IBMは、DataFactZ、Rocket Software、Zementisのパートナー3社とカスタマイズした製品の開発に取り組んでいるという。z/OSを利用している開発者は、IBM z/OS Platform for Apache Sparkをダウンロードできる。

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