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ミッションクリティカルIoTで高品質なデータ配信実現─セゾン情報システムズ

2016年4月4日(月)IT Leaders編集部

 一般的に、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)でデータを収集する際には、軽量なプロトコルが用いられている。しかし、決済やセキュリティなどミッションクリティカルな場面で使うには、信頼性の点で不安が残る。2016年4月1日、ミッションクリティカルのファイル転送製品で多くの導入実績を持つ「HULFT」を提供するセゾン情報システムズが、高品質なデータ配信を担保するIoT製品を打ち出してきた。

 IoTでデータを収集する際、多くの場合ネットワーク負荷を抑えるために軽量なプロトコルが用いられている。MQTTやHTTPなどがその代表とされている。しかしIoTにも、データを確実に送達させる必要のある領域が存在するという。例えば決済やセキュリティ、トラッキング、リモートモニタリングなどだ。この「IoTミッションクリティカル」領域では信頼性が求められ、MQTTやHTTPではビジネス要件を満たせない場合もあるという。

 そこでセゾン情報システムズは、ミッションクリティカル領域で多くの導入実績を持つデータ転送ミドルウェア「HULFT」の「HULFTプロトコル」を、IoTのデータ配信用プロトコルとして採用した。これは、到達保証や整合性確認、暗号化、圧縮など高品質を担保する特徴を持つプロトコルとなっている。2016年夏に提供開始を予定しているIoTサービス「HULFT IoT」では、デバイスデータの配信用プロトコルとして、このHULFTプロトコルが用いられる。

 HULFT IoTの仕組みを次のように説明している。「HULFT Agent」というエージェントソフトをIoTデバイス、あるいはIoTゲートウェイに搭載する。デバイスが車載システムや製造装置、ネットワークカメラ、モバイル端末などのスマートデバイスの場合はデバイスに直接組み込む。センサーのような小型デバイスの場合は、エッジとして収集するIoTゲートウェイ機器に搭載する。そのエージェントソフトが高信頼のHULFTプロトコルで、「HULFTマネージャー」を搭載した管理サーバーに機器データやセンサーデータをリアルタイム配信する。HULFTマネージャーには、デバイスを一括登録する機能があり、数多くのデバイスを接続するIoTのような場合でも、システムやビジネス開始までのリードタイムを短縮できるという。

 セソン情報では、エージェントをデバイスに直接組み込むものを「デバイスエンベデッド型」(図1)、ゲートウェイに搭載するものを「デバイスゲートウェイ型」(図2)と呼んでいる。いずれの型でも、HULFTプロトコルがデータ収集における品質を担保している。メインフレームを始めとするミッションクリティカル分野でのファイル転送で培ってきたHULFTの技術力が生かされている。

図1:HULFT IoTデバイスエンベデッド型の構成図(提供:セゾン情報システムズ)
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図2:HULFT IoTデバイスゲートウェイ型の構成図(提供:セゾン情報システムズ)
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 セゾン情報は、このHULFT IoTの先行検証版を2016年4月1日に提供開始している。検証版の提供を受けた先行20社と、IoTミッションクリティカル領域での実証実験を重ねていくとしている。HULFT IoTの正式版の提供は2016夏頃を予定している。価格は正式版の出荷時に公表する。

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