[新製品・サービス]

シーメンス、医用情報のビッグデータを扱うクラウドサービスを発売

2016年4月13日(水)IT Leaders編集部

独シーメンスグループのシーメンスヘルスケア(シーメンス)は2016年4月12日、同社の画像診断装置から得られる情報のビッグデータを基に、医療施設の業務効率改善を支援する情報を提供するクラウドサービス「teamplay(チームプレイ)」を2016年4月に発売すると発表した。

 「teamplay」は、全世界から収集される医用情報を基に分析結果などのフィードバックを行うことで、医療施設の業務効率改善に向けた取り組みを支援する。クリック操作で施設の線量情報管理や装置の利用状況を分析可能なほか、直感的な操作で多くの情報に簡単にアクセスできる。

 線量情報管理については、装置、検査部位ごとなどの線量情報をリアルタイムにモニタリングできるようにした。自施設のデータ管理に加えて、ビッグデータの解析による自施設の線量と地域の他施設の目標値との比較や、国のガイドラインとの比較なども簡単な操作で可視化して検討できる。線量の目標値を超過した検査の分析を容易に行えるため、明確な改善を検討できるようになる。

 利用状況分析は、撮影した画像情報から自動的に装置や業務フローの稼働状況をモニタリングできるようにした。期間や時間当たりの検査数などの基本統計情報に加え、装置や検査部位、操作者ごとの検査数や検査間隔時間などをリアルタイムに表示可能なので、利用状況を客観的に把握できる。また、ビッグデータの活用により、エリアや規模、機能などが同じ施設との検査数や検査内容などの比較が可能になる。検査ワークフローを数値で評価すれば、運用効率の見直しにも活用できる。

 プロトコル管理機能も強化した。放射線の線量情報の結果から画質と被ばくのバランスを考慮し、プロトコルの見直しを行えるほか、有用なプロトコルをリモートですべての装置に適用することも可能となっている。利用者の経験による検査のばらつきを抑え、施設内の検査の標準化を図れるようになる。

 データ管理については、個人を特定する情報は削除または変換し、データのプライバシーを保護する機能を備えていて、分析に不要な個人情報の利用レベルをコントロールできる。HIPAA(Health Insurance Portability and Accountability法)などのグローバルなデータプライバシーに関する規制にも準拠している。

 セキュリティについては、多層防御で安全性を担保している。厚生労働省、経済産業省、総務省による「医療機関向け3省4ガイドライン」にも適応可能なクラウド環境であるMicrosoft Azureを採用しており、最新のセキュリティ技術でセキュリティ侵害や悪意のあるアクセスからデータを安全に保護する。アップロードしたデータは暗号化して秘匿性を保てる。

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