ミロク情報サービス(MJS)と東洋ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)は2016年6月24日、海外に現地法人を持つ中堅・中小企業を対象にした新たなERP製品を発表した。同製品では、MJSが開発/提供する中堅企業向けERPシステム「Galileopt NX-I」とB-EN-Gが提供するグローバルERPパッケージ「A.S.I.A.」をデータ連携する。7月1日から提供予定。
同製品では、「Galileopt NX-I」が持つBI(Business Intelligence)および管理会計機能を活用して海外現地法人の状況を多面的に把握できるようになる。そのために、ドル・元・バーツなど多通貨で「A.S.I.A.」に入力管理されている財務・会計データを円換算したあと、Galileopt NX-Iへ仕訳データとして取り込めるようにする。
Galileopt NX-Iへ集約されたデータは、日本国内の本社やグループ会社と同一の推移表や比較データで可視化できるため、複数の海外現地法人の状況を同じ指標で比較したり、モニタリングしたりできる。リスク因子の早期発見にもつなげられ、内部統制の強化や海外子会社を含めたグループ会社のガバナンス体制の構築も図れる。
また、Galileopt NX-IとB-EN-Gの製造業向け生産管理・販売管理・原価管理システム「MCFrame」のシステム連携も可能にする。
今回の協業により、MJSは新たな海外向け製品の、B-EN-Gは海外展開する日本国内の中堅企業向けERP製品の拡充を図る。両社は、それぞれが持つERP分野のノウハウを共有し、互いの顧客基盤を中心に相互販売を推進するとともに、新規顧客獲得を目標にするとしている。