ジュニパーネットワークスは2016年7月1日、企業やマネージドサービスプロバイダーが、オンデマンドでシームレスに事業拠点向けのネットワークサービスの開発と自動配信をできるようにする製品「Juniper Networks Cloud-Enabled Branch」を発表した。
「Juniper Networks Cloud-Enabled Branch」は、SD-WAN(Software Defined WAN)などを含む、拠点をまたいだリアルタイムでのサービスとアプリケーションの導入を支援する。クラウドアーキテクチャー「Juniper Networks Unite」の一部を構成する新製品群となっている。
ネットワークやプロビジョニングを自動化できるほか、サードパーティによるサービス向けのオープン基盤を用意している。セキュリティ機能も搭載しており、脅威を自発的に特定して各事業拠点にポリシーを適用する。
「Contrail Service Orchestration」「NFXシリーズ」などのほか、無線LAN向けの「Ruckus Virtual Smartzone Controller(vSZ)」や、WAN最適化バーチャルアプライアンス「Silver Peak CPX」といったサードパーティのサービスとアプリケーションを提供する。
Contrail Service Orchestrationは、オープンフレームワークを基盤とする、設計・自動化・オーケストレーションのための統合ソフトウェアだ。既存アプリケーションに影響を与えずに、容易にジュニパーネットワークスとサードパーティのサービスのサポートとの統合を可能にする。
NFXシリーズは、ネットワークサービス基盤である。ソフトウェア主導型の安全なオンプレミスデバイスとして稼働し、優れた機能性に加え、自動化機能や複数の仮想サービスを実行する柔軟性を備えている。
SD-WAN機能は、Cloud-Enabled Branchに対するアプリケーションベースの安全なルーティングを可能にする。そのために、Contrail Service OrchestrationとNFXを組み合わせ、仮想ファイアウォール「vSRX」、次世代ファイアウォール「SRX」製品を用いる。「Cloud CPE(Customer Premises Equipment:顧客構内設備)ソリューション」のマネージドサービスプロバイダー機能の一部としても利用可能だ。
ジュニパーはパートナー企業とともに、アセスメント・ソリューション設計・顧客オンボーディング・導入・研修サービスなども提供する。
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