[市場動向]

レノボ・ジャパン、SAPとの協業を強化し技術革新と新たな製品を提供

2016年7月27日(水)IT Leaders編集部

レノボ・ジャパンは2016年7月26日、SAPとのパートナーシップを強化し、データウェアハウジング・メモリー使用量・メモリー容量に関する「SAP HANA」の機能性向上、「SAP NetWeaver」上の「SAP Business Suite」アプリケーションに最適化したハイパーコンバージド(高度に統合された)製品の提供、MapR版「SAP HANA Vora」の検証を実施すると発表した。

 レノボ・ジャパンは、技術革新と新たな製品を提供するため、SAPとの協業を強化する。データウェアハウジングとメモリーの技術革新では、ビジネススイート「SAP S/4HANA」アプリケーションのサポートに向けて性能の向上を図り、データ管理の柔軟性を高めるための新たな取り組みを進めているという。

 具体的には、ウォームデータ(アクセス頻度の低いデータ)を管理する「SAP Business Warehouse powered by SAP HANA」に向けた高性能データ階層化製品を新たに提供する。拡張ノードの割り当てを可能にすることで、クラスターにより多くのシステムを追加できるようになり、大量のデータへのアクセスのコスト効率と、分析性能を向上できる。

 インテルXeonプロセッサーE7-8800 v4製品ファミリー搭載のシステムを使用した、HANAで動作する製品で8TBのメモリーをサポートする。これにより、S/4HANA製品のメモリー効率を33%向上できる。レノボは、同プロセッサー製品ファミリーと最大8ソケット/8TBのメモリーにHANA SPS12を搭載した新システムを提供する。

 レノボとSAP、Samsungは、今後128GBメモリーモジュールを活用し、拡張性や性能を向上したインメモリシステムを提供して、トランザクションの多い、データ中心のワークロードでの処理能力と生産性の向上を支援する。

 ハイパーコンバージド(高度に統合された)製品については、統合アプリケーション基盤「SAP NetWeaver」で動作するビジネススイート「SAP Business Suite」アプリケーションに最適化した製品「Converged HX series」を提供する。そのために、Nutanixと連携する。SAP Business Suiteを使用するユーザーは、単一のインターフェースを通してデータフットプリント(必要な記憶容量)を抑制し、ストレージを仮想管理することで性能の向上、システムの簡素化や効率化を図れる。

 ビッグデータとHadoopの連携では、レノボは、SAPジャパン、MapR Technologiesとともにインメモリー分散環境「Spark」上で動作するインメモリークエリーエンジン「SAP HANA Vora」の稼働検証を実施している。蓄積したビッグデータをSAP Business Suiteのビジネスデータと連携させることで、新しい知見を得られるようにし、より精度の高いビジネス戦略を立案できるように支援する。今後、実際の利用ケースを想定した検証を実施し、その結果を技術文書などで提供する予定だとしている。

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Lenovo / SAP / HANA / NetWeaver / Hadoop / Apache Spark / Nutanix / 協業・提携 / S/4HANA

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