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米IBM、AIやDeep Learningなどを高速化するLinuxサーバーの最新ラインアップを発表

2016年9月13日(火)IT Leaders編集部

米IBMは2016年9月8日(現地時間)、Linuxサーバー「Power Systems LC」で、新しいIBM POWER8プロセッサーを搭載し、コグニティブ(認知型)ワークロードを高速化してデータセンターの効率向上を図れる最新のラインアップを発表した。x86サーバーと比較して、より高いレベルの性能と計算効率を達成している。

 「Power Systems LC」の最新ラインアップでは、AI(Artificial Intelligence:人工知能)、Deep Learning(深層学習)、高度なアナリティクスなど膨大な計算処理を必要とするワークロードを高速化するための設計が用いられている。OpenPOWER Foundationメンバーと共同開発した3つの新しいシステムを加えた。

 「IBM Power System S822LC for High Performance Computing」は、新しいPOWER8プロセッサーとNVIDIA Tesla P100 Pascal GPUを高速相互接続のNVIDIA NVLinkで直接接続する、新プロセッサー「IBM POWER8 with NVIDIA NVLink」を搭載した。NVIDIA NVLinkはシリコンレベルで組み込まれており、x86ベースシステムの5倍(同社発表)のデータ処理速度を可能にする。

 ビッグデータ処理向けに、「IBM Power System S821LC」と「IBM Power System S822LC for big data」の2種類のLC(Livermore Computing)サーバーも発表した。いずれも、NVIDIA Tesla K80 GPUアクセラレーターをPCIeで接続することで、各種アプリケーションの性能レベルを向上できる。また、POWERAccel Coherent Acceleration Processor Interface(CAPI)を活用して、FPGAアクセラレーターとの高速相互接続も構築できる。

 IBM Power System S821LCの最小構成価格は、プロセッサーが2.1GHz 8コア、メモリーが32GB、2ポート1Gbのネットワークインターフェースカードを1枚搭載し、80万9000円(税別、以下同様)。IBM Power System S822LC for Big Dataの最小構成価格は、プロセッサーが3.3GHz 8コア、メモリーが32GB、2ポート1Gbのネットワークインターフェースカードを1枚搭載し、85万円になる。

 IBM Power System S821LC/S822LC for Big Dataは、すでに出荷を開始している。同S822LC for High Performance Computingは9月26日に出荷を開始する予定。

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