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NTTと独SAP、安全運転管理を支援するIoT製品を開発

2016年9月20日(火)IT Leaders編集部

NTTと独SAPは2016年9月15日、安全運転管理を支援するIoT(Internet of Things)製品を発表した。両社はグローバルビジネスの強化を図るため、協業を進める。

 NTTとSAPは、「共同イノベーション」「共同ソリューション販売」「グローバルリファレンス」の3つを柱に、グローバルビジネスの強化を図る。

 共同イノベーションでは、SAPとNTTグループが持つ技術を活用した製品開発に共同で取り組むとしている。第1弾として、公共交通機関や運輸業に対して、安全かつ先進的な運行管理を支援する製品を提供する。具体的には、SAPが持つ自動車の挙動収集分析アプリケーション「CTS(Connected Transportation Safety)」と、NTTが東レと共同開発した、着用することで心拍数などの生体情報を取得できる機能素材「hitoe(ヒトエ)」を組み合わせた製品を開発した。

 同製品では、運転者が身に着けたhitoeから、心拍数などの生体情報をリアルタイムに取得し、NTTグループの分析基盤の上で疲労度などについて分析する。これらの運転手のデータと、ドライブレコーダーやデジタルタコグラフなどの運転挙動のデータを、SAP HANA Cloud Platform上のCTSで総合的に分析し、事故を未然に防ぐための対応や、効率的な運行をサポートする。京福バス(福井県福井市)の協力により、2016年10月から日本国内での実証実験を行い、2017年1月に提供を開始する予定だ。米国や欧州での展開も予定しているという。

 共同ソリューション販売では、両社の製品の営業強化を図る。両社は、2015年10月に「SAP HANA Enterprise Cloudプレミアムパートナーシップ」を締結し、SAP HANAを中核技術とするクラウド基盤のグローバル展開を推進している。今後は、地域ごとの共同営業体制の構築を強化するとしている。

 グローバルリファレンスについては、世界的な標準モデルの構築を両社で推進する。NTTは、グローバルでグループシナジーを生むための業務基盤やIT基盤の構築に取り組んでおり、その一環で最新のSAP製品を活用するとしている。

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