[ザ・プロジェクト]

業務改革を追求したら次世代のECプラットフォームができた―Hamee

「攻めのIT経営銘柄 2016」選定企業のIT戦略<3>

2016年11月8日(火)佃 均(ITジャーナリスト)

攻めのIT経営銘柄2016選定企業26社のうち、Hamee(ハミィ)は"最年少”の1998年設立。だけでなく本社は小田原市と唯一の地方企業だ。スマートフォンのアクセサリーを販売する「小売業」だが、実店舗は1店もない。インターネット時代の申し子のような急成長を支えているのは独自開発のネットショップ一元管理システム「ネクストエンジン」だ。「業務改革を追求した結果です」と取締役プラットフォーム事業部長・鈴木淳也氏は言う。

年を追って純利益率が上昇

代表取締役 CEO/COOの樋口敦士氏

 ネットショップ一元管理システム「ネクストエンジン」を語ることは、Hameeの歴史を語ることになる。というのは、「ITで業務改革を積み重ねてきた、その過程で生まれたのがネクストエンジン」(代表取締役CEO/COO樋口敦士氏)だからだ。

 同社ホームページ(http://hamee.co.jp/)の〈沿革〉によると、同社の原点は1998年5月設立のマクロウィル有限会社にさかのぼる。樋口氏が大学4年生で始めたオーダーメードの天然石アクセサリーの販売会社だ。ハイビスカスをあしらった携帯電話用のストラップがヒットし、翌年8月、自作で通販サイト「携帯アクセ市場」を立ち上げ、ネット通販に集中することになった。

 2000年の1月、楽天市場に出店したのは、ネット通販が一般個人に広まった時期と重なっている。ハイビスカスのストラップがヒットしたのは、消費者の希望やトレンドを的確に把握したからこそだ。個人向けネット通販ならそれができる。

 そこで2001年3月に「携帯アクセ市場」を改造してグローバルECサイト「StrapyaWorld」をスタート、越境ECにも乗り出した。並行して同年12月に株式会社に改組、社名を「ストラップヤ .com」に変更、次いで2006年5月「StrapyaNext」、2013年5月に現社名という変遷をたどっている。Hameeの社名は「happy mobile, easy e-commerce」に由来しているという。

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