IT関連サービスベンダーのオプサスは2016年11月21日、韓国ティーマックスソフトのRDBMS(Relational Data Base Management System)「Tibero RDBMS」でシステムを移行し、クラウド上に将来的な拡張へ柔軟に対応できるデータベース(DB)環境を構築する「仮想化DB最適化サービス」を発表した。提供は11月25日から開始。
「仮想化DB最適化サービス」は、コンサルティング・企画・設計・システム構築・運用までを包括的に提供するDB移行サービスである。DB環境の性能を重視しながらTCO削減を支援する。
OSS(Open Source Software)環境と商用DBを組み合わせ、機能・性能に優れながら高い互換性を持つ「Tibero RDBMS」を用いる。そのうえで、必要なCPU/コア分のみのクラウドライセンス費用と、カスタマイズにも対応できる保守・メンテナンス環境を提供することで、コスト削減を図りつつ、システムの発展性を担保可能にしている。
具体的には、既存DB環境のアプリケーションをほぼ変更せずに移行可能だ。そのため、稼働・期間・コストを抑えた効率的なリプレイスを図れる。共有ディスククラスター機能「Tibero Active Clustering」により、機能や性能を維持し、優れた性能を提供する。
業界標準DBとの高い互換性を持つRDBMS(Relational Data Base Management System)環境を用意している。DBの規模・構成・用途など、ユーザーの要望に合わせた適切な環境を提案する。使用CPU/コア数のみをカウントするライセンス形態のため、導入・運用保守コストの削減も図れる。
Tibero RDBMSは、標準SQL規格に準拠したRDBMSとしての機能や、クラスタリング機能(TAC:Tibero Active Clustering)を備えている。特にRAC(Oracle Real Application Clusters)機能や、PL/SQL(Procedural Language Extensions to SQL)、データの読み取りの一貫性など、Oracle DBが持つ独自機能と同等の互換機能を搭載している。そのため、プログラムを変更せずに既存のアプリケーション資産を移行し、運用可能だ。
オプサスと日本ティーマックスソフトは、新聞社・通信社のように、画像や膨大なデータ管理を必要としながらコスト削減が求められる業種や、流通系企業や物流系企業、各種金融機関など、コスト削減ニーズを持つ企業を対象に、データの継続性を前提とするシステム移行に向けて販売活動を進めていくとしている。