[中国電脳事情]

【中国電脳事情セレクション】“中国のAWS”Alibaba Cloud、ソフトバンクとの協業で日本上陸、ほか

2017年1月10日(火)足立 治男

中国メディア各社の報道から、IT関連の最新動向を紹介する「中国電脳事情」。1カ月間に報じられた主要なニュースから重要なものをピックアップしてお伝えする。

2016年の中国インターネット広告市場規模は3兆9000億円

―新京報(2016年12月8日)

 中国インターネット視聴番組サービス協会が2016年12月7日に発表した「2016年中国インターネット視聴成長研究報告」の試算によると、2016年1~12月の中国インターネット広告市場の規模は2295億元(約3兆9000億円)に上り、前年同期比21%の成長となる見込みであることが明らかになった。この内、同期におけるインターネットの動画広告の規模は375億元(約6300億円)で、前年同期比30.7%の成長となり、成長率はインターネット広告全体のそれを超えている。

 同報告によると、広告主の多くは広告媒体をモバイル端末や垂直メディアへ移行させており、コンテンツマーケティングやO2Oマーケティングはこうした広告主の意向に影響されているという。また、同報告では、2012年からインターネット動画のユーザーはPCからモバイル端末へ急速に移行しており、4年間を経てこの「移行」はほぼ完了したと結論付けている。2016年6月末日時点における中国インターネット動画のユーザー数は5億1400万人で、2015年12月末日からの半年で約1000万人増加している。また、この内モバイル端末による同ユーザー数は4億4000万人で、同4000万人の増加となった。

 中国インターネット視聴番組サービス協会は2011年8月に設立された、インターネット動画配信事業に関する唯一の国家レベルによる業界団体であり、現在の会員数は604社。中国中央テレビ(CCTV)、テンセント(騰訊)、中国映画グループ(中国電影集団)などもその会員である。

チャイナテレコム、2018年のIoTユーザー数は1億人を超えると予想

―新浪サイエンス(2016年12月9日)

 2016年12月9日、中国の通信キャリア、チャイナテレコム(中国電信)主催による「スマート生態提携・端末産業フォーラム」が開催された。チャイナテレコム総経理の楊小偉氏は、同社におけるIoTのユーザー数を、2017年には2500万人、2018年には1億人を突破するとの予想を表明した。

 楊氏によると、中国の第13次5カ年計画(2016~2020年)の過程において、IoTはスマートリンク、スマート家庭、インターネット金融、新興ICTなどと一括りにされており、同社とその産業チェーンにおける「5大業務生態圏」と位置づけられている。その中でも、特に次の3つの市場に力を入れるという。

 1つ目はスマート都市での市場だ。公共セキュリティ、スマート交通、スマート医療などの分野を重点とし、IoTをスマート都市のモジュールに組み込むという。

 2つ目は垂直産業での市場だ。製造業、エネルギー、車載インターネット、物流などの分野を重点とする。

 3つ目は個人消費市場だ。バックカメラやウェアラブル端末などの人気商品などを、各分野における優秀なサプライヤーと業務提携して、共同でマーケティングを行うという。

 米メリルリンチの研究報告によると、中国の通信キャリアにおいて最大の業務成長が見込める分野はやはりIoTであるという。中国工業・情報化省の予想では、中国IoT市場の年平均複合成長率は15%に達し、2020年には市場の時価総額は1兆5000億元(約25兆2000億円)に達する見込みだ。

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