テクマトリックスは2017年1月24日、米F5ネットワークスが提供する「BIG-IP」シリーズ上で動作するiAppsアプリケーション「o365 traffic controller」と、テクマトリックスのクラウドサービス「テクマクラウド」を連携し、Microsoft Office 365宛ての通信トラフィックを制御できるサービスを発表した。
「Office 365トラフィック制御サービス」では、既存プロキシーサーバーから別プロキシーサーバーへの迂回や、専用回線への振り分けなど、Office 365宛ての通信を適切な経路へ制御することで、経由する機器および帯域の負荷を軽減できる。
BIG-IPの設定項目を用途・環境に応じたテンプレートにまとめ、設定にかかる負荷を軽減する「iApps」機能を使用したアプリケーション「o365 traffic controller」を利用することで、必要最小限の設定項目で容易に構築可能だ。
Office 365アドレスリストを「テクマクラウド」から定期的に取得して、ADC(Application Delivery Controller)である「BIG-IP」の設定に反映することにより、PAC(Proxy Auto-Config:プロキシー自動設定)ファイル更新やルーティング設定変更などの運用負荷軽減を支援する。
アウトバウンドのSSL通信を復号化(別途有料オプションの購入が必要)し、他社UTM(Unified Threat Management)製品と連携することで、パケット内の精査を実行できる。
Office 365トラフィック制御サービスの価格は、年額60万円(クラウドサービス利用費とアプリケーション費用を含む)から。対象製品はBIG-IP 4000シリーズ以上になる。テクマトリックスは、2017年度に50社への提供を目標にする。
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