SAPジャパンは2017年2月8日、2つのIoT(Internet of Things)製品「SAP Connected Goods」ソフトウェアと「同Dynamic Edge Processing server」の提供を開始した。センサーデータをコアビジネスのプロセスに接続可能になり、ネットワーク利用コストの削減、可視性や知見の向上などを図れる。
「SAP Connected Goods」は、リモートからのモニタリング・管理・中央管理によって業務用冷蔵庫・自動販売機・動力機器などから得られる情報を活用できるようにする。「SAP HANA Cloud Platform」上で提供するクラウドベースの製品だ。十分な在庫レベルや適切な保管スペースを維持することで、機器の可用性や利用率、性能の向上を図れる。
関連機器のトレンドや使用パターンを明確にし、モノを補充するためにルールベースのアラートを発信できる。「SAP BusinessObjects Cloud」への統合機能を利用すれば、カスタマイズ可能なダッシュボードを作成可能だ。ガソリンスタンド・小売り商店・薬局・建設現場などにある幅広い機器に対応し、製品利用の好みや顧客の行動といった情報の分析に活用できる。
「SAP Dynamic Edge Processing」は、各機器の近くでデータを処理することでネットワーク帯域への負荷を抑える、「エッジ」技術を利用してより多くのデータを処理できるようにする。リアルタイムな意思決定が可能になる。
データをフィルタリングして、最もクリティカルなデータはコアのIoTシステムに転送し、ほかのデータは発生した場所で処理する。
両製品を導入することで、エッジと中央のクラウドシステムの間のデータ処理を分散でき、業務の効率性を向上できる。
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