米ジュニパーネットワークス(Juniper Networks)の日本法人は2017年2月20日、大規模データセンターネットワークフレームワーク「Juniper Networks Unite Cloud」を発表した。同フレームワークは、複雑化が不可避のハイブリッド/マルチクラウド環境におけるITインフラ構築・管理をシンプル化する手段を提供するもの。
今回発表されたJuniper Networks Unite Cloudは、キャリア/サービスプロバイダーとエンタープライズ(大規模ITインフラを自社運用するユーザー企業)に向けてジュニパーが提唱中の統合アーキテクチャ「Juniper Networks Unite」の構成要素の1つである。
マルチクラウドを一貫した管理で統合する“セルフドライビングネットワーク”をコンセプトに、同社がSoftware Defined Secure Networks(SDSN)と呼ぶポリシーベースのセキュリティ、業界標準規格/APIによる自動化、テレメトリ/ビッグデータ分析/機械学習による自動修復、“インテントベース”の管理操作(データセンター/ネットワーク管理者が実装手段を意識することなく、最終目的に即して設定・構成できるようにする仕組み)を特徴としている(図1)。
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Unite Cloudの機能・性能は、主に次の4製品・サービスによって実現される。
(1)Juniper Networks QFX5110:100ギガビットのスイッチング能力を備え、帯域需要に応じて拡張可能なネットワークスイッチ。
(2)Junos Space Network Director 3.0:データセンターリソース状況の自動分析・制御を可能にする管理ソフトウェア。
(3)AppFormix:リアルタイム監視と機械学習による予測分析機能を備えた、“インテントベース”のクラウド運用管理/パフォーマンス最適化ソフトウェア。
(4)Juniper Networks Contrail JumpStart:SDN(Software Defined Networking)のアプローチを採用したクラウドオーケストレーションソフトウェア「Contrail」を核にした導入支援サービス。
米ジュニパーネットワークスの開発・イノベーション担当コーポレート・バイスプレジデントのアーメッド・ゲタリ(Ahmed Guetari)氏は次のように説明する。「Juniper Unite Cloudを特徴づける要素は3点。シンプルさ、セキュリティ、自動化だ。エンタープライズからキャリア/サービスプロバイダーまで、ハイブリッドクラウドやマルチクラウドが一般的になった大規模データセンターネットワーク環境の複雑化に悩む、構築・管理担当者に有効な解をもたらすものだ」(図2)
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