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スーパーストリーム、会計ソフト「SuperStream-NX」の画面と帳票を刷新

2017年4月21日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

スーパーストリームは2017年4月21日、会計と人事給与を中核とする中堅企業向けの基幹業務アプリケーション「SuperStream-NX」をメジャーバージョンアップしたと発表した。新版のVer.2.0では、画面デザインを刷新して操作性を高めたほか、データをExcelで出力する機能を付けた。提供形態も増やし、オンプレミス版だけでなくクラウド版も用意した。

 スーパーストリームの「SuperStream-NX」新版(画面1)は、2017年6月1日に出荷する。オンプレミス版の価格(税別)は、統合会計で500万円(5ユーザー)から。人事給与は、人事と給与を合わせて500万円から。販売目標は、SuperStreamシリーズ累計で、2020年末までに1万社。これまでの実績として、年商100億円から3000億円程度の中堅・大手企業を中心に、累計8400社以上が採用済み。

画面1:SuperStream-NX Ver.2.0の画面(リッチクライアント画面をWPFで実装している)
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画面をWPFに刷新、帳票はExcel出力可能に

 旧製品「SuperStream-CORE」の後継としてSuperStream-NXの初期版が登場したのは2009年のこと。旧製品と比べた特徴は、Webベースのリッチクライアント技術を採用したことである。初期版ではリッチクライアント技術としてMicrosoft Silverlightを採用していたが、今回の新版ではWPF(Windows Presentation Foundation)に刷新し、画面デザインを一新している。

 新しい画面では、フラットデザインを採用し、視認性と操作性を高めた。誰でも使えるように、文字をアイコンに置き換えるといった工夫も凝らした。会社ごとやユーザーごとに7色のカラーから選択して使い分けられるようにした。さらに、業務効率を上げる仕組みとして、画面上の要素を自由にマウス操作でレイアウトできるようにした(図1)。

図1:画面の要素をマウス操作で自由にレイアウトできる
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 入力画面の強化に加えて、データ出力機能も強化した。具体的には、表形式データをExcelファイルとして出力する機能を搭載した。画面上で参照したいデータの配列を自由に操作し、ソートや絞り込みを実施し、これを部門別など各シートに分割した形でExcelファイルに出力できる。

C/S型の旧製品からの移行ツールも提供

写真1:スーパーストリーム 取締役 企画開発本部長 山田誠氏

 2017年7月からは、旧製品のSuperStream-COREからSuperStream-NXへの移行ツールも提供する。SuperStream-COREを使い続けているユーザーは約3500社あり、2020年を目標に移行を推進する。2015年にはSIベンダーによる「移行コンソーシアム」を設立しており、現在ではキヤノンITソリューションズ、日立システムズ、NECソリューションイノベータの3社が参画している。

 移行ツールによる移行作業について、スーパーストリームの取締役で企画開発本部長の山田誠氏は、「マスターは移行ツールで移行できる。アドオン開発の移行は難しいが、アドオン開発のほとんどは帳票なので、新機能のExcel出力機能でカバーできる」と説明する。 

顧客を認証し、新モジュール/最新マニュアルを直接届ける

 今回の新版に合わせて、SaaS型での提供も開始した。これまでもパートナー企業がパートナーの独自の商材としてSuperStreamをクラウド型で提供してきたが、今回はスーパーストリームがクラウドサービスを商材化した。AWS(Amazon Web Services)を基盤として使っており、パートナーを通じて年間契約の月額制サービスとして販売する。

写真2:スーパーストリーム 代表取締役社長 大久保晴彦氏

 スーパーストリームでは、クラウドサービスの提供を期に、これまではパートナーを介していたために見えていなかったユーザー企業について、実態を把握するための仕組み作りを開始する。「パートナー経由の販売という商流を変えることなく、パートナーに了解をとってカスタマーサービスに着手する。製品がユーザーにフィットしているかどうかも調査できるようにする」(代表取締役社長の大久保晴彦氏)。

 Internet of Accounting(IoA)と呼ぶ、顧客のアカウント情報をベースにサービスを提供する仕組みを用意した。顧客を認証した上で、スーパーストリームから顧客に対して直接、新モジュールや最新マニュアル、eラーニングなどを届ける(図2)。将来は、企業情報などの各種マスターデータを提供するサービスや、RPA(ロボットによる業務自動化)など、各種のサービスをクラウドサービスとして提供する予定である。

図2:パートナー経由という商流は変えずに、スーパーストリームから直接、新モジュールや最新マニュアル、eラーニングなどを届ける仕組みを用意した
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