丸紅情報システムズ（MSYS）は2017年8月7日、米GEデジタルが提供する産業用制御システム（ICS：Industrial Control System）の運用・制御技術（OT：Operation Technology）を対象とする、セキュリティレベルチェックサービスおよび、セキュリティ基盤「OpShield」を発売すると発表した。
MSYSは、ICS向けセキュリティレベルチェックサービス、OTに特化したセキュリティ基盤「OpShield」、制御システム機器のロバスト（堅牢）性テスト基盤「Achilles Test Platform（ATP）」を新たに提供する。
ICS向けセキュリティレベルチェックサービスは、セキュリティ状況をオンサイトで簡単にチェックし、直近の脅威をレポートする「サイトセキュリティヘルスチェックプラン」と、オンサイトで施設を包括的に評価して詳細にレポートして、長期的なセキュリティ対策のロードマップを提示する「サイトセキュリティアセスメントプラン」を用意している。
OpShieldは、サイバー攻撃の脅威からICSと産業用設備・機器を守る用途に特化して設計された、ハードウェア型のセキュリティ製品である。OTネットワークのデータトラフィックをコマンドレベルで常時監視し、悪意ある制御動作を検知・遮断することで制御システムの安定稼働を確保する。
ATPは、制御システム機器（PLC、DCS）などの通信に特化して、未知と既知のセキュリティ脆弱性を検出するロバスト性検証をテストすることが可能だ。制御システム機器の開発・設計段階で、ATPを使用してテストすることで、開発者にとって想定外となる脆弱性の問題について確認できるようになる。一定のセキュリティ水準を満たせば「Achilles Certification（アキレス認証）」を取得できる。
MSYSは、GEデジタルとセキュリティレベルチェックサービスおよびOpShieldの販売代理店契約を締結した。今後は、MSYSがGEデジタルの日本国内窓口となり、ICS向けOTセキュリティサービス・製品販売・システム構築を提供する。
