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NSSOLがAI技術のリソースを結集した研究開発拠点を設置

2017年10月5日(木)杉田 悟(IT Leaders編集部)

新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)は2017年10月、横浜市みなとみらいのシステム研究開発センター内に「AI研究開発センター」を設置した。社内に分散するリソースを集約し、研究効率向上につなげるのが狙いだ。

 NSSOLが開発するのは、学術論文につながるようなものではなく、ユーザーの課題解決につながる顧客志向なAI技術が目標となっている。現在NSSOL内では、複数の領域でAI技術の研究が進められているが、組織横断的にこれらの知見、人材を捉え、より効率的で高度なAI技術の開発につなげる。

 システム研究開発センターでは、1980年代の第2次AIブームの頃からAIの技術開発に取り組んできた歴史がある。1991年に製鉄所で実用化された「高炉運転支援エキスパートシステム」は、ニューラルネットワークとルールベースシステムを組み合わせた、ベテランエンジニアの技能を自動化したもの。

 第3次AIブームといわれる最新の取り組みでは、UWB(超広帯域無線)を活用して、製造現場における作業員の現在地、導線を把握するシステムや、機械学習を用いた自動作業分類システム、作業員の体調異常やトラブルを検知する見守りシステムなどで、親会社である新日鉄住金の業務改善を推し進めている。

 「KAMONOHASHI(カモノハシ)」は、AI開発者の「雑用」を無くすためのディープラーニングプラットフォーム。ディープラーニング活用の現場においては、データ管理やGPUクラスター管理、試行錯誤履歴の管理など、分析以外の「雑用」が業務の8割以上を占めている。KAMONOHASHIは、GPUマシンのセットアップや空きリソースの自動配分、学習における施行錯誤の履歴管理といった「雑用」の負担を軽減するための機能を提供する。

(図1)ディープラーニング技術者の業務の占める割合
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 そして、スマートマシン。自律的に行動する機器やロボット、システムのことで、AIだけでなく、IoTを始めとするアンビエント技術、ロボティクス、UX(ユーザー・エクスペリエンス)、APIなどデジタル技術の組み合わせで実現する。業務利用では、その環境に適合した最適解を導き出すことのできるインテリジェンスなアシスタント機能が有望で、NSSOLでは、高いノウハウが必要とされる現場への導入を進めていく予定だ。

(図2)スマートマシンの関連技術
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 NSSOLでは、このような顧客志向の複数のAI技術を開発し、ユーザーの複雑化する課題を解決に導くほか、ユーザーのAI技術利用のサポートにつなげていきたい考えだ。

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