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旧式iPhoneを再利用しコスト3分の1で棚卸システムを構築―ミルボン

2017年10月5日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

イスラエルMagic Software Enterprises(MSE)の日本法人であるマジックソフトウェア・ジャパンは2017年10月5日、RAD(高速開発)ツール「Magic xpa」の事例の1つとして、美容サロン用ヘア化粧品専門企業のミルボンが棚卸システムを開発したと発表した。棚卸の端末として旧式のiPhoneを再利用することにより、従来の3分の1のコストで構築できたという。

 Magic xpaは、アプリケーションやデータベースの雛形をノンプログラミングで作成できるRADツールである。Javaなどの他の言語で開発するよりも短期にアプリケーションを開発できる。また、他の言語からの移植するツールを提供するなど、既存のアプリケーションを作り直す用途にも適している。開発したアプリケーションはPCやスマートフォンなど複数のプラットフォームで利用できる。

図1●旧式iPhoneを使ったミルボンの棚卸システムの概要(出所:マジックソフトウェア・ジャパン)図1●旧式iPhoneを使ったミルボンの棚卸システムの概要(出所:マジックソフトウェア・ジャパン)
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 ミルボンは、社員が以前に使っていた旧式のiPhoneを再活用し、Magic xpaでモバイルアプリケーションを開発することによって棚卸しシステムを構築した。これにより、専用端末を使った従来のシステムに比べて3分の1のコストでシステムを構築できた。Magic xpaで開発したアプリケーションは、iPhone、Android、パソコンで動作するため、端末が変わってもソフトウェアは長期資産として改修・活用できる。

 端末の駆動時間とバーコード読取効率を高める措置として、追加バッテリとバーコード読込機能が付いたiPhoneジャケットを活用した。また、新システムでは、オフラインでも使えるので、倉庫内や地下など電波が弱い場所でもオフラインで棚卸データを入力できるようになった。

 工場の移転を機に、EAI(システム連携)ソフト「Magic xpi」も導入した。生産管理システム、物流システム、秤量システム、SAP ERPなどの異なるシステム間でデータを連携させている。Magic xpiの導入によって、データ変更にかかっていた処理時間が従来の2分の1に短縮できたという。

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