[新製品・サービス]

暗号鍵を共有せずにIoT機器間でデータを共有、日立情報通信エンジニアリングがクラウドサービス

2017年10月18日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立情報通信エンジニアリングは2017年10月18日、IoT機器間でやり取りする通信データを暗号化して安全にデータを共有できるようにする製品・サービス「IoTデータセキュリティソリューション」を発表した。10月20日から提供する。IoT機器間でデータ暗号鍵を共有せずにデータを共有できるように、データを復号することなく暗号鍵を付け替えるネットワークサービスを提供する。

 IoTデータセキュリティソリューションは、拠点に分散したIoT機器同士の間で安全にデータを共有するためのデータ保護サービスである。IoT機器に組み込んで使う「暗復号ソフトウェア」と、IoT機器間のデータ通信を仲介するネットワークサービス「鍵管理サービス」で構成する。

図1●IoTデータセキュリティソリューションの概要。クラウド上でデータ暗号鍵(AES)を付け替える。IoTデバイス同士が互いのデータ暗号鍵を共有することなく、データを共有できるようになる(出所:日立情報通信エンジニアリング)図1●IoTデータセキュリティソリューションの概要。クラウド上でデータ暗号鍵(AES)を付け替える。IoTデバイス同士が互いのデータ暗号鍵を共有することなく、データを共有できるようになる(出所:日立情報通信エンジニアリング)
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 独自の「鍵付け替え技術」の採用によって、通信相手のデータ暗号鍵を共有することなく、データを共有できる。クラウドサービス上で暗号鍵を付け替える仕組みである。暗号化したデータを平文に戻すことなく、異なる暗号鍵に再暗号化する。複数拠点のデータを本部に収集するといった使い方において、個々の拠点や本部は、他の拠点のデータ暗号鍵を知っている必要がない。

 IoT機器に組み込む暗復号ソフトウェアは、OSを載せていない処理性能の低い機器でも利用できるように、軽量なソフトウェアとしている。また、クラウド上の鍵管理サービスでは、IoT機器に組み込まれる暗号鍵の増加にともなって複雑化する暗号鍵の運用管理を一元化し、運用負荷を軽減するとしている。

 価格(税別)は、暗復号ソフトウェアがIoTデバイスあたり1万6000円。鍵管理サービスは、IoTデバイスあたり月額3000円。実装サービスは個別見積もり。

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