野村総合研究所(NRI)は2017年10月19日、大規模な情報システムの開発プロジェクトを対象に、成果物の品質向上と業務効率化を支援する開発管理統合サービス「aslead」を発表、同日提供を開始した。メンバー間のコミュニケーション活性化と開発標準化を支援する。
asleadは、プロジェクトの全体状況の把握を簡単にし、効率的なマネジメントの推進を支援するサービスである。システム開発に携わるプロジェクトのメンバー間での情報共有を円滑にすることで、コミュニケーションを活性化できる。これによってコラボレーションを強化できる。
オーストラリアのAtlassianが提供するソフトウェア製品群と、NRIが大規模システム開発プロジェクトで得た経験やノウハウを基に、新たに開発した業務テンプレートなどの独自機能を組み合わせている。「コラボレーションパッケージ」と「開発パッケージ」の2つで構成する。
具体的には、設計工程におけるレビュアーから設計者への「設計考慮不足」といった指摘状況の見える化と、これにともなう起票作業に関する負荷を軽減する機能を提供する。指摘事項を集約・集計して見える化することで、早期に対策を実施できるようになる。これにより、品質を向上できる。
以下の課題を抱えている組織に効果が見込める。
- 社内のプロジェクトの進捗や品質が正確に把握できず、プロアクティブな手を打てていないと感じる。
- チーム内・チーム間・リモート拠点間の状況の可視化・共有に課題を感じている。
- 会議運営(会議数・アジェンダ・議事録指摘管理など)に非効率さを感じている。
- 現在の業務スタイルが大きく変わることを恐れて生産性向上ツールの導入を躊躇している。
- 開発業務の標準化・自動化のノウハウがなく困っている。
- 無駄なメールが大量にやり取りされ、必要な情報が埋もれて悩んでいる。
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