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生体認証を用いたマルチサービスの実証実験─ユニバーサルロボット、JCB、産総研

2018年1月9日(火)IT Leaders編集部

ユニバーサルロボット(UR)は2018年1月5日、ジェーシービー(JCB)および国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)と共同で、可視光手のひら静脈認証技術を用いたサーバー型マルチサービスの実証実験を2018年2月にJCB青山本社内で実施すると発表した。

 実験では、ユニバーサルロボット(UR)の可視光手のひら認証技術(掌紋検索+静脈認証)を用い、(1)スマホでの登録、(2)サーバーへの保管、(3)認証、(4)スマホへの認証結果返却、の流れが想定どおり行われるかを、技術面を中心に検証する。今後は、初回だけ自分のスマホで手のひら情報をサーバーに登録するだけで、再度登録することなく、他のサービスで認証技術を活用できるように検討する。

 一般的に、静脈認証は、近赤外線を照射して静脈パターンを取得する。このため、認証デバイスとして専用の赤外線センサーが必要になる。これに対して可視光手のひら認証は、可視光で静脈パターンを取得する。このため、スマートフォンのカメラで静脈認証ができる。

 想定用途は、以下の通り。スマホを使うケースでは、宅配便の受け取り、コンサート会場などへの入場などを想定。手ぶら認証では、各種モバイルサービスへの登録やモバイルアプリ内決済などを想定。店舗に専用機器を導入することなく、店頭での手ぶら決済も可能になる。

 なお、今回の実証実験では、可視光静脈認証に加えて、登録データベースから本人の掌紋を検索する新規開発技術を組み合わせた。これにより認証精度を高め、他人受入率として1000億分の1をうたう。これは、掌静脈認証技術(0.0003%)と、掌紋検索技術(0.0003%)を掛け合わせた場合の計算上の最高性能である。

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