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サーバーとストレージを分離した仮想化基盤「Datrium DVX」、分散NFSをSSDでキャッシュ

2018年2月14日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

サーバー仮想化環境のサーバー機とストレージを統合したコンバージドシステム「Datrium DVX」を手がける米Datriumは2018年2月14日、日本法人のデイトリウムジャパンを2018年1月30日に設立したと発表した。日本法人の代表執行役社長は、河野通明氏。製品は、ノックスが2016年春から国内で販売している。日本法人設立に合わせ、国内での販売を本格化する。

写真1●Datrium DVXの外観(上部はDVX Compute Node、下部はDVX Data Node)写真1●Datrium DVXの外観(上部はDVX Compute Node、下部はDVX Data Node)
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 Datrium DVXは、仮想サーバーやコンテナ環境に必要なサーバー機とストレージ装置を統合した、コンバージド(統合)システム製品の1つである。他のコンバージドシステムと比べたDatrium DVXの最大の特徴は、システムアーキテクチャの工夫によって、ストレージI/O性能とデータ保護機能の2点を高めたことである。

 「アクセスするデータは、ローカルのSSDに置かれる。他のサーバー機からデータを転送する必要がないため、レイテンシが低く、I/O性能が高い。だから、データベースサーバーの1次ストレージとしても使える。既存のHCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)製品ではできない芸当だ」(米DatriumのCEOで共同創設者であるBrian Biles氏)。

写真2●日本法人のデイトリウムジャパンで代表執行役社長を務める河野通明氏写真2●日本法人のデイトリウムジャパンで代表執行役社長を務める河野通明氏
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 Datrium DVXのシステムアーキテクチャを一言で言えば、サーバーが内蔵するストレージ(SSD)を、複数サーバーにまたがった分散NFSストレージのキャッシュとして使う、というものである。NFSストレージへのアクセスを、ローカルSSDを用いて高速化する。データの原本は、データ保護機能を備えた専用の外部接続ストレージ「DVX Data Node」に置く。サーバー機とDVX Data Nodeは、独自プロトコルで接続する。

 NFSストレージは、複数のサーバー機をまたがってネームスペースを共有している。このため、「どのサーバーが、どの仮想サーバーのファイルを持っているか」といった情報が見える。ただし、ローカル環境で必要とするファイルはローカルSSDの上に載るので、サーバー間でデータを転送することはない。例外として、vMotionのように仮想サーバーが異なるサーバー機へと移動する場合は、キャッシュデータも追随して移動させる。

 米DatriumのVPでプロダクト統括を務めるRex Walters氏は、ストレージ製品に求められる3つの課題を、Datrium DVXは解決していると主張する。1つは性能。サーバー内蔵SSDによって高速化を図った。1つは他のサーバーの故障の影響を受けないこと。データストレージとローカルキャッシュを分離したことで、データを保護しながらサーバーの独立性を確保した。1つは分散型でスケールアウトできることである。

図1●Datrium DVXのアーキテクチャ(出所:デイトリウムジャパン)図1●Datrium DVXのアーキテクチャ(出所:デイトリウムジャパン)
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 製品は、4種類のコンポーネントで構成する。

 (1)仮想サーバーやコンテナを動作させるサーバー基盤で動作させる中核ソフトが、ローカルキャッシュを実現する分散NFSストレージソフト「DVX Software」である。サーバー仮想化ソフトとして、VMware vSphereまたはKVM(Red HatまたはCent OS)を利用できる。コンテナはDockerを利用できる。

 SSDを搭載した汎用のPCサーバー機にインストールして使う。VMware環境の場合、VIB(VMware Infrastructure Bundle)ベースでインストールできる。DVX Softwareの価格(税別、以下同)は、1ノードあたり180万円。

 (2)DVX Softwareをインストール済みで提供するアプライアンスサーバー機「DVX Compute Node」も用意した。形状は1Uラックマウント型で、価格(税別、以下同)は186万7500円から。

 (3)外付けストレージ「DVX Data Node」にデータを格納する。価格は、ハードディスク搭載モデル(実効容量は14Tバイトまたは29Tバイト)が1072万5000円から、SSD搭載モデル(実効容量は7Tバイトまたは16Tバイト)が1950万円から。

 DVX Data Nodeのきょう体は2Uラックマウント型で、データバックアップやレプリケーションなどのデータ保護機能を備える。なお、データの保存時には、重複排除、圧縮、暗号化、イレイジャーコーディング(データの復元に必要なパリティ情報をデータと一緒に分散して書き込む)などを実施する。

 (4)データをクラウドストレージ(Amazon Web Services)にバックアップ保管するためのソフト「Cloud DVX」も用意した。価格は、5Tバイトあたり年額90万円。

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サーバーとストレージを分離した仮想化基盤「Datrium DVX」、分散NFSをSSDでキャッシュサーバー仮想化環境のサーバー機とストレージを統合したコンバージドシステム「Datrium DVX」を手がける米Datriumは2018年2月14日、日本法人のデイトリウムジャパンを2018年1月30日に設立したと発表した。日本法人の代表執行役社長は、河野通明氏。製品は、ノックスが2016年春から国内で販売している。日本法人設立に合わせ、国内での販売を本格化する。

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