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ビッグデータ基盤をDockerで迅速に構築、デルとEMCがシステム製品を販売

2018年3月12日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

デルとEMCジャパンは2018年3月12日、Hadoopなどのビッグデータ処理ソフトをDokerコンテナ技術を使って迅速にプロビジョニングできるようにするシステム製品「Dell EMC Elastic Data Platform」を発表した。「BlueData EPIC」などのミドルウェアとハードウェアをセットで提供する。2018年3月上旬に受注を開始し、2018年4月1日から提供する。価格(税別)は、参考構成で4700万円から。

 Dell EMC Elastic Data Platformは、ビッグデータ処理基盤を迅速に構築するためのシステム製品である。中核となるミドルウェアとして、米BlueDataの「BlueData EPIC」(Elastic Private Instant Clusters)を使う。これを、PCサーバー「Dell PowerEdge」やネットワーク機器、スケールアウトNAS「EMC Isilon」などと組み合わせて提供する。

図1●Dell EMC Elastic Data Platformのシステム概要(出所:デル、EMCジャパン)図1●Dell EMC Elastic Data Platformのシステム概要(出所:デル、EMCジャパン)
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 BlueData EPICは、Hadoop、Spark、Kafka、Cassandraなどのビッグデータ格納・処理用のミドルウェアを、Dokerコンテナ技術を使って迅速にプロビジョニングできるようにする基盤ソフトである(関連記事:ネットワールド、DockerコンテナでHadoop/Sparkなどを動作させるBDaaS基盤ソフトを販売)。コンテナ環境のオーケストレーション機能「ElasticPlane」や、共有ストレージを使えるようにするストレージ接続機能「DataTap」、ストレージI/O性能をベアメタル並みに高める機能「IOBoost」、―などで構成する。

 オーケストレーション機能では、ポータル画面からセルフサービス型でDockerイメージを調達できる。ビッグデータ用途に特化した機能として、GUI画面で必要な要件を指定するだけで、HadoopクラスタやSparkクラスタなどを設計できる。

 Hadoopなどのソフトウェアとストレージを分離し、データの格納先として外部の共有ストレージ(HDFS、NFS)やクラウドストレージ(Amazon S3など)を利用できる。データ分析時にデータのコピーを作成したり、データを移動したりする必要がなくなる。

 キャッシュ技術などによって、ストレージI/O性能を高めている。これにより、ベアメタル環境で使われることの多いHadoopクラスタなどを、Dockerコンテナ環境に移行しやすくしている。

 参考構成(4700万円から)は以下の通り。

  • コントローラーノード×1台(第14世代「Dell EMC PowerEdge」R740XDサーバー)
  • ワーカーノード×4台(第14世代「Dell EMC PowerEdge」R740XDサーバー)
  • 運用管理ネットワーク機器×2台(Dell EMC Networking S3148-ON)
  • データ管理ネットワーク機器×2台(Dell EMC Networking S4148F-ON)
  • BlueData EPICライセンス(140コア分)
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