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[新製品・サービス]

ドローン撮影によって建物の劣化箇所を発見、日立システムズがサービス提供

2018年3月20日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立システムズは2018年3月20日、測量などに向けたドローンの運用支援サービス「ドローン運用統合管理サービス」を強化し、ドローンで撮影した写真データから建築物の劣化箇所を自動で抽出する「自動劣化診断機能」を開発したと発表した。2018年4月から提供する。価格(税別)は、個別見積もり。

図1●ドローン運用統合管理サービスの自動劣化診断機能の概要(出所:日立システムズ)図1●ドローン運用統合管理サービスの自動劣化診断機能の概要(出所:日立システムズ)
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 日立システムズは、2016年9月から「ドローン運用統合管理サービス」を提供している。ドローンの操縦や撮影代行、撮影した画像の加工と診断、クラウドを活用したデータの保管・管理、業務システムとのデータ連携、などをワンストップで支援するサービスである。

 今回、ドローン運用統合管理サービスの1つとして、ドローンで撮影した大量の点検写真の中から劣化箇所が写った写真を自動で抽出する「自動劣化診断機能」を提供開始する。ディープラーニング(深層学習)を活用した診断モデルと、ひびなどの写真データを蓄積したデータベースを用いて写真を診断する。

 さらに、自動的に抽出した劣化箇所は、ドローンで撮影した大量の写真から生成した構造物全体の3次元モデル上でも管理できる。点検作業の報告レポートを作成する際は、劣化箇所にマーキングやコメントなどを入れた状態で画像データとして取り込み、点検結果報告書を自動生成する。

 点検対象物として、まずはビルなどの建築物向けに提供を開始し、今後、橋梁やトンネル、プラントなどにも順次提供範囲を拡大していく。自動劣化診断機能によってドローン運用統合管理サービスを拡販することで、2020年度までに200社以上の導入を目指す。

 サービス提供の背景について同社は、ビルや橋梁、プラントなどの高所、広範囲の点検時にドローンを活用して安全かつ効率的に劣化状況を把握したい、というニーズが増えていることを挙げる。

 ドローンを活用した点検作業では、大量の写真を撮影し、この中のひび割れなどの劣化箇所を発見、管理する。しかし、撮影した劣化箇所の構造物全体における位置の特定や、過去の劣化と比較した進行具合の確認、さらに点検作業後の報告レポート作成などに多くの時間を必要としている。これらの作業を正確に効率よく実施できる仕組みが求められていた。

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